バーンリー vs トッテナム・ホットスパー マッチレポート

サッカー記事

バーンリーホームで行われたスパーズとの試合は、0-1でトッテナム・ホットスパーの勝利に終わった。

バーンリーベンチ

ピーコック、ダン、ブレイディー、ステーフェンス、ベンソン、ロドリゲス↑84、ヴィドラ↑89

トッテナムベンチ

ハート、レギロン、ロドン↑90、ベイル、ラメラ↑57、ロチェルソ↑79、ヴィニシウス

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

76:ソン・フンミン(ケイン)

この試合、まずダイアーがスタメンに名を連ねたことには驚いた。先日まで代表戦で負傷した影響で負傷しており、この試合でも欠場が濃厚と噂があったが、無事に出場。メンバー選考を観ていくと、サイドバックにドハティとデイビスを置いたのは、バーンリーがロングボールを多用してくることを見込んで身長的にレギロンとオーリエよりも高い選手を配置したのだろう。私は予想ではレギロンを起用して、引いて守るバーンリー相手にサイドバックの積極的な攻撃参加でこじ開けていくのではないだろうかと予想していたが、どうやらこの試合では、ある程度のロングボールを許容してはじき返す狙いがあったようにうかがえた。(試合後の会見で、ベルフワインとオーリエに少し負傷があることを明かしている)

それは中盤にも言えることで、足元が上手くパスが出せるロチェルソではなく、シソコを起用することによって中盤での肉弾戦を制する狙いがあったように思う。ただ気がかりなのは、身長もシソコとほぼ変わらず、パスも出せてフィジカルもそこそこ強いデレ・アリがベンチにも入らなかったことだ。モウリーニョ監督は試合後の会見でビッグクラブであるが故といった発言をしたが、その真意は不明。ただ、ここからの過密日程を考慮すると、こういった選手の使い分けが大事になってくるともいえる。

メンバー選考は以上で、次は試合内容をみていこう。この試合のポイント3つは、バーンリーの徹底したスタイル。相変わらずのセットプレーの脆さと守備時の課題修正。今日の苦戦の原因はスパーズの攻撃であるということを私は挙げたい。

まずバーンリーのスタイルはこの試合でも徹底していた。まず攻撃時には必ず前線を確認し、FWにロングボールを放って当てに行く。そこに後ろから押し上げてきた味方がボールを拾って攻撃へ移行していた。守備時にはスパーズDFには強くいかず、中盤のシソコとホイヴィアにボールが入った時にはプレスをかけて下げさせる狙いがあったように思う。そのため行き詰ったアルデルヴァイレルトやダイアーが、ロングボールで前線へ逃げるかのようなパスを何度も出していた。今シーズンの過去の対戦相手であれば、そのDFの裏をソン・フンミンやケイン、ルーカスが狙ってゴールへつなげる形をスパーズはたくさん作っていたが、この試合では、しっかりバーンリーDF陣営はラインを上げすぎることなく、3枚4枚で引いて守ってカウンターを受けない対策をしっかりとっていた。そのためスパーズは苦手な引いて守る相手と対峙する形となった。

そしてやはりスパーズは引いて守る相手にやや苦戦してしまったようだ。スタッツでは、スパーズの支配率が61%。パス本数も501本とゲームをコントロールしているように見えるが、私にはそうは見えなかった。シュート数でもバーンリー13本に対してスパーズは9本。後半にいたっては、70分前後までシュートゼロの時間が続くなど、ボールを持たされている時間が続いた。そしてその70分には、バーンリーのコーナーキックからあわや失点になりそうな場面があった。結局ケインのクリアでゴールを守ることができて、結果的にソン・フンミンのヘディングシュートでゴールを奪い勝利をおさめたが、あわや引き分けもしくは負けとなりそうな試合だった。正直なところ、このバーンリーが未だにリーグ戦勝利なしは驚きだろう。

セットプレーの脆さについてはさんざん指摘しているが、この試合でもやはり最大のピンチはコーナーキックというサイドからのセットプレーだった。そしてやはり右サイドからのセットプレーだ。今回はホイヴィアとシソコあたりのマークの受け渡しがイマイチだったのではないだろうか。前節のウエストハム戦でもそうだったが、シソコのセットプレー時の対応はやや気になるところ。今回はホイヴィアがマークに付いていた選手がシソコのいる場所へ入っていったが、この曖昧なところを修正しなくては再び試合終了間際に失点し貴重な勝ち点を失うことにも繋がりかねないだろう。

だが、この日の守備に関してはかなり上出来だったように思う。バーンリーがシュート本数13中エリア内ではたったの3本しか打てていない。対してスパーズは総本数9本のうち8本がエリア内だった。この数字から見ると、エリア内に侵入させることなく、シュートを撃たせてピンチを防ぐ狙いもあるように思う。エリア外から撃たれたシーンでも、フリーで撃たれるシーンはなく、しっかりブロックについていたり、無理な姿勢から撃たせてロリスに任せるといった対応がみられた。シュートを撃たせないことが大事かもしれないが、あえてエリア外で撃たせて取るのも、今後のスパーズの作戦といえるかもしれない。これには今後注視していきたい。

最後にスパーズの攻撃についてだ。この試合では正直なところ、流れからのチャンスはほとんどなかったといっていいだろう。ゆえにいつも以上に苦戦したはずだ。エリア内まで持っていくことができても、中央のバーンリーDFのブロックが堅すぎてシュートがブロックされてしまっていた。また、サイドバックが上がっても、特に左サイドのデイビスの攻撃参加がやや物足りず、同サイドからは連携で崩すよりもどちらかというとソンやエンドンベレの個人技任せなところを感じた。また、中盤のシソコのところでも攻撃が停滞し、パスが前ではなく横や後ろに多くなっていたのは気になってしまう。そしてルーカスはこの試合でもあまり目立った活躍はできておらず、攻撃にアクセントを加えることなく出番を終えてしまった。この中盤よりも前の選手が2枚、攻撃の足を引っ張ってしまったことが、この試合で苦戦した原因ではないだろうか。ルーカスは途中交代したものの、パス本数15本は両チーム最小。シュートも0。シソコはパス成功率こそ94%と高いものの、横パスやバックパスが目立ち、キーとなるパス0と攻撃へのアクセントを加えることができなかったのは事実。

私的には、守備にも走り攻撃時のパスも供給できるロチェルソを右サイドで起用して、シソコの位置にはデレ・アリを起用しても面白いと思う。サイドのポジションにはベイル、ベルフワイン、ラメラ、さらにベイルもいるが、思いっきり引いて守るチームを相手にするのであれば、前線でクリエイティブな働きができる選手を並べて、崩すのもプランとして考えてもいいように思う。

以上がこの試合で私が指摘したいポイントだ。トッテナム・ホットスパーの次の対戦相手は、日本時間金曜日の早朝2:55よりヨーロッパリーグでアントワープとアウェイで対戦。開幕戦のエヴァートン以来負けのないスパーズ。このまませめて今年いっぱいは無敗を継続してほしい。余談だが、昨シーズン弱かったアウェイで負けることなく勝てるようになったのは、なぜなのか知りたい。

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