ニューカッスル・ユナイテッド vs トッテナムホットスパー レポート

プレミアリーグ第36節、ニューカッスル・ユナイテッドとトッテナム・ホットスパーの一戦は、トッテナムが3-1で勝利をおさめた。モウリーニョ監督にとって、セント・ジェームズ・パークで初勝利となった。

トッテナムホットスパー

FW           ソン ケイン↓90 ルーカス↓57

MF      ロチェルソ↓62 ウィンクス シソコ

DF デイビス アルデルヴァイレルト サンチェス オーリエ

GK               ロリス

ベンチ:ガッサニーガ、ヴェルトンゲン↑90、ラメラ↑62、セセニョン、ベルフワイン↑57、スキップ、G・フェルナンデス、タンガンガ、ホワイト

ニューカッスル・ユナイテッド

FW               ゲイル↓69

MF     アルミロン シェルビー ベンタレブ↓85 サン=マキシマン

DF リッチー F・フェルナンデス シェアー クラフト イェドリン↓55

GK              ドゥブラフカ

ベンチ:ダルロウ、ジョエリントン↑69、武藤、マンキージョ、ラザロ↑55、アツ、ロングスタッフ↑85、アラン、ヤング

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

27:ソン(ロチェルソ)

60:ケイン(ベルフワイン)

89:ケイン

ニューカッスル・ユナイテッド

56:リッチー

まずは、両チームのフォーメーションから見えてきた部分を話そう。スパーズは前節と同じメンバーで少し配置を動かして挑んだ。ウィンクスをアンカーにし、シソコを中盤に戻しロチェルソとインサイドハーフ、ソンとルーカスをワイドに張らせた。狙いとしては、この試合で流動的に動くだろうサン=マキシマンに対してシソコをマークに付かせつつ、ボールを後ろで保持した際に前線へ運ぶ力が欲しかったためだろう。この作戦は成功したといっていい。

対するニューカッスル・ユナイテッドは、強豪との対戦でここのところ使っていた5バックを採用。しかし実質3バックで、3-6-1に近いような形だった。イェドリンはサイドに張るだけでなく中央に入ってプレーする、サン=マキシマンとアルミロンも流動的にポジションを入れ替えてマークを剥がす動きが目立った。それは前半16分の時点で、リッチーからのクロスにゲイルとイェドリンが中に入っている状況で、シェルビーがさらに入ってくるシーン。さらには41分にシェルビーからのクロスにゲイルが合わせたが惜しくもポストといったところからも伺えた。ニューカッスルとしては、スパーズがクロス対応に甘いということを頭に入れていたうえでこのような戦術を組んできたと思う。この作戦は上手くいっているように見えたが、フィニッシュの精度がイマイチだった。

前評判や前回の対戦から、トッテナム・ホットスパーがボールを保持してゲームをコントロールし、ニューカッスル・ユナイテッドが受け気味でカウンター狙いという形になるかと思われていたが、ふたを開けてみると逆であった。序盤から前線でハイプレスを仕掛けていくニューカッスルに対して、スパーズは苦しい時間が続いたように思う。それでもスパーズは中断明け以降続けてきたハイプレスを要所でみせた。27分のソンの得点は相手のミスをルーカスがカットしたところからはじまった。

この守備意識をチーム全体に植え付けることができたのが、モウリーニョにとって大きなところだろう。現にルーカスはここでの守備以外でも、36分にはサン=マキシマン相手にタックルでボールを奪うなど今日のルーカスの守備意識は非常に高かった。おそらくシソコか足の速いルーカスのどちらかをサン=マキシマンに対して付かせるのが狙いだったように思われる。交代で入ったラメラもファールで止められるシーンが多かったものの、タックルに何度もチャレンジし積極的にボールを奪いに行く姿勢が素晴らしかったように思う。

スパーズの個人個人をみていくと、ケインは久しぶりに1試合2ゴール。ベルフワインのクロスにヘッドと、ラメラのロングカウンターからのシュートでこぼれたボールを頭で押し込んだゴール。正直なところ、この試合ではあまりボールに絡むシーンも多くはなかったが、しっかり仕事をして決めるべきところで決めきる力はさすがといわざる得ないだろう。1点目の動き出しも、3バックのシェアーとクラフトのちょうど中間ポジションにつき、クロスの瞬間に加速する動き出しを見ると、ようやくギアが上がってきたかと思った。そのクロスをしたベルフワイン、カウンターを仕掛けたラメラはどちらも途中交代で投入された選手だ。今日のモウリーニョ監督の采配は見事だった。交代選手だけでなく、最初の選手選考で配置を変更するなどすべてうまくいっていたように思う。この試合の失点は、リッチーのゴールだったが、このシュートに関してはノーチャンスだった。これはともかくとして、サン=マキシマンというフィジカルモンスターをどう抑えるのかなどやや癖のあるチームに対してシュート数21本許し、こちらのシュートはわずか8本のみと苦しい試合展開だったが、見事に勝利をおさめたことは、今後のチームに明るいニュースとなるだろう。

ニューカッスルの個人個人をみると、相変わらずサン=マキシマンは化け物だった。デイビスはファールで止めざる得ないことが多く、守備陣全員苦戦していた。しかしながら、自由にプレーできることは少なかったように思う。常にボックス近辺ではマークがついており、シュートにもブロックが入るなど、徹底されていた。中盤のシェルビーとベンタレブは、攻撃全体の舵を握っていた。先ほど話したゲイルのポスト直撃のヘッドは、ベンタレブのサイドチェンジ→シェルビーのクロスといったものからだった。組み立ては申し分なかったが、この試合に関しては運がなかったともいえる。

トッテナム・ホットスパーは次節7/20にホームで上位のレスター・シティ戦。ニューカッスルは7/21の2時からアウェイでブライトン戦。スパーズはもうヨーロッパ選手権に出場するのに後がない状況。なんとしてでも勝利をおさめたいところだ。ただ、ルーカスが足首を痛めて交代していたので、いささか心配ではある(大事に至らなければよいが・・・)。

余談だが、この試合のレフェリーDavid Cooteは後半途中から足が止まってきたように見え、とりわけ75-80分にかけてものすごくプレーの妨げになるシーンがたびたび見られた。もしよかったらチェックしてみてほしい。

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