ブライトン vs トッテナム・ホットスパー マッチレポート

サッカー記事

プレミアリーグ第21節、ブライトンホームで行われたとトッテナム・ホットスパーの一戦は、1-0でブライトンの今シーズンホーム初勝利に終わった。

試合詳細

フォーメーション

スパーズベンチ

ハート、ドハティ、ウィンクス、ラメラ↑74、ダイアー、タンガンガ、ルーカス↑61、ヴィニシウス↑46、デヴァイン

ブライトンベンチ

ウァールトン、コノリー↑79、ララーナ↑79、モデル、アルザーテ、イスクエルド、タウ、ゼキリ、バーン↑72

スコアラー

ブライトン

17:トロサール(グロス)

メンバー選考

ブライトン

ブライトンは前節まで3-4-3の布陣で試合に挑んでいたが、この試合では3-5-2に変更。狙いはトップ2人を残しスパーズCBの裏を狙いに来たのではないか。

また、ケインが負傷ということもあり、中央に人数を増やして組み立てに苦戦するスパーズを前線から奪いに行くプランを立てたように見える。

守備時には5バックになることで、スパーズのサイドアタッカーを人数をかけて封じ込めることでピンチを未然に防ぐ狙いがあったように思う。結果的にではあるが、前半は30分にベルフワインがシュートを撃つまで0本に抑えており、ブライトンはプラン通りの試合を遂行できたとみていいだろう。

トッテナム・ホットスパー

トッテナム・ホットスパーは、この試合でも3バックで挑んできたが、そのメンバーがロドン、アルデルヴァイレルト、サンチェスとこれまでモウリーニョが重宝してきたダイアーがメンバーから外れた。

そしてウイングバックにはデイビスとシソコが選ばれた。ドハティをベンチにしたのはどのような理由があったのか。

前線は注目されたトップの位置にはヴィニシウスではなく、ソン・フンミンが選ばれた。

ダイアーが外れた理由は、戦術云々よりも温存の意味合いが大きいように思う。次の試合はチェルシー戦。大一番を前に大事な選手を残しておきたかったのではないか。

右のシソコはドハティよりハードワークができるという面で起用されたのではないか。とはいえ、かなり負荷がかかっていたように思い、シソコがいささか気の毒ではあった。

トップにソンの狙いは、私には理解できなかった。やはりソン・フンミンはサイドからインに絞ってゴールを狙う選手であり、ためを作る選手ではない。後半ヴィニシウスが投入されて多少攻撃の形ができるようになったことが、それを証明しているだろう。

いずれにしても、前半と後半を見る限りでは、ヴィニシウスをスタートから起用しなかったモウリーニョのプランミスといわれても致し方ない。

試合内容

ブライトンは中央をしっかり絞ってスパーズの攻撃に対応。スパーズはそのブライトンの堅守に手を焼き、エリア内までいけないだけでなく、ブライトンの前線からのプレッシングにかなり苦戦を強いられる前半となった。

開始3分にブライトンはポストをたたく惜しいシュート。ショートパスをつなげて縦パス、裏を通すパスを使いスパーズ守備陣営を翻弄し攻撃を組み立てる。

対してスパーズはブライトンの前線からのプレスに苦戦し攻撃の形を作れない。エンドンベレが個人で中盤をこじ開けるシーンがたびたび見られるものの、前線の動きは少なくシュートまでいけず。

すると17分。ブライトンが奪われた後のプレッシングでボールを奪い、デイビスを翻弄してワンツーで抜け出したグロスのクロスにトロサールが合わせてブライトンが先制。

前半はそのままブライトンペースが続き、スパーズの初シュートは30分になってから。後半どのような立て直しをするのか注目が集まる中前半が終了。

後半はサンチェスに代わってヴィニシウスを投入。狙いはまず1点を目指し前線を増やしディフェンダーの枚数を減らすため。ヴィニシウスを投入以降、少しずつではあるが、攻撃ができるようになってきたスパーズ。

しかしスパーズの個々人、特に前線の足はいつもより重く感じ、サイドのボールホルダーに対するフォロー、縦や斜めに走る動きなどほぼ皆無でブライトンのDF陣はかなり守りやすい時間が続いた。

対してブライトンはオフサイドになってしまったものの決定機、さらにはアルデルヴァイレルトの足で防がれてしまったもののコノリーのシュートなど決定機を決めきれないシーンが目立った。

ブライトンが決めきれないため、スパーズがゴールを決めて追いつくかといった雰囲気ができてきた中、結局0-1で試合終了。ブライトンは今シーズンホーム初勝利。スパーズはリーグ2連敗となった。

むしろ、1失点で済んだスパーズ守備陣は褒めるべきだったといえる試合内容だった。

試合のポイント

この試合のポイントを3つに絞って見ていきたい。

失敗した3バック採用とメンバー選考

まず、スパーズのこの試合のメンバー選考はサプライズだった。3バック採用でCBにはダイアーが外れ、右ウイングバックにシソコ。意見が割れたトップの位置にはソン・フンミンが名を連ねた。

結果論ではあるが、3バックの採用は残念な結果に終わった。特にシソコの裏のスペースにパスを通される、デイビスのスピード不足が露呈した。そして後ろの面々がディフェンスの意識が高く、ラインをかなり下げて対応したことによって、中盤と間ができやすく縦パスをたびたび通された。

前線でも攻撃の組み立てに苦戦。エンドンベレが個人で打開しようと試みるも、前線にボールが収まらず。ソン・フンミンはやはり中央でプレーする選手ではないことが証明されたのではないか。

気になったのは、デイビス。彼を今後起用していくのであれば、ウイングバックは不向きである。スピードもなければクロスの質も微妙。横パスもいくつか奪われるシーンが目立った。ともすれば、3バックの左で起用するのが彼の適正ポジションではないだろうか。レギロンがいない以上、3バックを行うのは厳しいように思う。

また失点のシーンは、デイビスがグロスに付き切れなかった、そしてマーク受け渡し後トロサールにも付き切れなかったこと。この背後の取られ方を見ると、オーリエの前節のミスと同じような失点になるため、今後彼をこのポジションで起用することはなくなってくるだろう。

前線について。前半はソン・フンミンが得意とする形でボールが渡らなかった。というよりそこまでつなげることができる選手がいなかったといっていいだろう。攻撃については下記で述べるのでここでは控えるが、後半になってヴィニシウスが入って攻撃ができるようになってきたところを見ると、やはりモウリーニョの人選ミスといっていいだろう。

スパーズの攻撃の組み立て

スパーズは前半、攻撃をどのように作っていくべきなのか迷っていたように思う。カウンターで行くのかショートパスでつないで崩すのか。そのせいか、エリア付近まで侵入できたが一番後ろのCBまでボールを戻して組み立てなおしというシーンが多々あった。

後半に入ってヴィニシウスが投入されると、ヴィニシウスにボールを当てようとする形ができある程度は攻撃ができるようになった。

しかしながら、サイドでボールを持った時、誰もボールホルダーにフォローへ行かず、また縦へ走る動きや斜めに走る動きも少なかった。解説に入った柱谷さんもお話されていたが、ファイナルサードのハーフスペースへ走る動きは全くなかった。

この単調な攻撃は、ブライトンにとって非常に守りやすかったことだろう。陣形を大きく崩されることなく、足元足元へ繋がれていくボールに対処するのみ。

次節はチェルシー戦。パス本数が圧倒的に増えたトゥヘル新指揮官の下、スパーズはカウンター主体になることだろう。このボールが収まらない前線、動きの少ない前線ではチェルシーに圧倒されるのは間違いない。早急な改善もしくはメンバー選考の見直しが必要だ。

ブライトンと相反した動きの重さ

この試合、スタッツを見るとブライトンのパス総本数が327に対してスパーズは455と、数字を見るとスパーズの方がパス本数は多かった。成功率もブライアン80%とスパーズ82%で同じような数字。支配率に至ってはスパーズの方が支配しており57%だった。

しかしその一方でチャンスメイク数とシュート本数では、ブライトンがスパーズの倍近くの数字を記録した。

私の中では、スパーズが支配率、パス成功率ともにブライトンの方が上回っていると感じていた。しかし結果は違った。このことから何がいえるだろうか。

1つはスパーズが積極的に縦パスやチャンスに繋がるパスが少なく、横パスやバックパスが多かったことだろう。得点に繋がる効果的なパスができなかったことを意味する。攻撃の形を上手く作り出せなかったことも影響してるだろう。

ブライトンは、自分たちの攻撃に自信を持てるようになったのがこの試合を有利に進めることができた要因だろう。縦パスを入れ、試合を支配して開始3分でポストをたたくシュートを撃てたことで、自信を持ち、17分という速い時間にゴールを奪えたことから勢いを持つことができたのだろう。

それによってスパーズよりもボールへの反応が速かったのではないか。

それを踏まえスパーズで気になったのは、やはり動きの質だ。この試合では、セカンドボールへの反応がブライトンの方が速くボールを回収できていたように感じた。スパーズは現在、リーグ戦だけでなく、カラバオカップ、FAカップ、さらにはヨーロッパリーグと全コンペティションを勝ち進んでいる。34試合行っているスパーズと26試合消化しているブライトン。8試合も多く消化しているスパーズは、やはり連戦の疲労がピークになりつつあり、動きの質が大きく違ってきたのではないか。

あのホイヴィアですら、所々動きが重くチェックが甘くなっているシーンがあった。連戦の疲労という面でも、今後は直近で起用されていない選手、デレ・アリやリーグ戦でスタメンのないヴィニシウスの起用に期待したい。

いずれにしても、移籍市場最終日。以前ブログで書いた選手の誰かの獲得はマストではなかろうか。

次の試合

次のスパーズの試合は、日本時間2月5日の早朝5時から。相手はチェルシーでホームで迎え撃つ。

トゥヘル新指揮官になってバーンリーに勝利した新星チェルシー。パス本数が増え試合を支配する展開が増えたチェルシー相手に、カウンター攻撃は必須だろう。とはいえ攻撃の形が定まらない現状では、押し込まれ続けてしまう。いかなる修正を加えるのか見ていきたいところだ。

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