シェフィールド・ユナイテッド vs トッテナム・ホットスパー マッチレポート

サッカー記事

プレミアリーグ第19節、シェフィールド・ユナイテッドホームで行われたトッテナム・ホットスパーとの一戦は、1-3でトッテナム・ホットスパーの勝利に終わった。

試合結果

フォーメーション

ブレイズベンチ

フォーデリンガム、バルドック、シャープ↑74、ロウ、ジャギエルカ、ブリュースター↑71、ブライアン↑67

スパーズベンチ

ハート、アルデルヴァイレルト、サンチェス↑90+3、ベイル、ラメラ、シソコ、ルーカス↑87、ジェドソン、ヴィニシウス↑90+1

スコアラー

ブレイズ

59:マクゴードリック(フレッグ)

スパーズ

5:オーリエ(ソン・フンミン)

40:ケイン(ホイヴィア)

62:エンドンベレ(ベルフワイン)

メンバー選考

まずは両チームのメンバー選考を見ていこう。

シェフィールド・ユナイテッド

シェフィールド・ユナイテッドは、前節勝利したニューカッスル・ユナイテッド戦からメンバーを1人変更したのみ。左ウィングバックのオズボーンだったところにスティーブンスが入った。

オズボーンはケガのため欠場だった。そのためスティーブンスが入った。仮にケガでなければメンバー変更はなかっただろう。勝利した状態のチームを下手に代えることはないはずだからだ。

交代策は、ノーウッドという中盤の要を交代させたのは、イエローを1枚もらっていた状態であり、攻守に貢献するノーウッド、さらには10人という数的不利の状態で追いかけるのはいささか無理があると考えた結果、リスク回避のためだろう。

それ以外のバシャムは攻撃人数の増員、バークは動きの止まっていた選手を入れ替えることによる攻撃の活性化を狙ったといえる。

トッテナム・ホットスパー

スパーズは私の予想通り3バックを採用。しかしその内容は意外なものだった。

後ろから見ていこう。右のCBにはロドンがチェルシー戦以来のリーグ戦のスタメン起用。意図は前節のフラム戦で縦パスを大量に入れられたことを、前に出て奪う意識の強い選手を配置したかったのだろう。

そして中盤は横並びの2枚でホイヴィアとエンドンベレが名を連ねた。エンドンベレはリーグ戦では基本的にトップ下で出場する機会が多かったが、今回の起用には驚いた。狙いは後ろと前線をつなぐ役割だろう。

前線3枚はソン、ケイン、ベルフワイン。ベルフワインが復帰したことが、この3-4-3を選択した要因ではないだろうか。ベルフワインが復帰していなければ、私の予想の3-5-2でケインとソンのFWになっていたと思う。

試合内容

試合は、両チームDFの裏へロングボールを狙う展開が序盤は続いた。ロングボールをヘディングで弾き返し、そしてロングボールが来るといった往来が続いた。

そしてブレイズもスパーズも共に前線へのプレスをかけてボールを奪いに行く意図がみられた。より強度が強かったのはブレイズの方で、ボールがスパーズ陣内で落ち着いてきたときにもプレッシングの手を弱めなかった。逆にスパーズはブレイズにボールが落ち着いてきたら、CBまではプレッシャーをかけることがなかった。

試合はいきなり5分にソン・フンミンのコーナーキックにオーリエが合わせてゴール。これは示し合わせたものではなさそうで、ブレイズのマークがミスし、なおかつオーリエの身体能力が勝り前を取ったことが得点の要因だろう。

以後はスパーズがボールを握る時間が多かったものの、ブレイズもスパーズゴールに迫る展開が続いた。だが1つ今までのスパーズと違ったのは、切り替えのスピードと、切り替え時の寄せの速さ、そして縦パスを入れる意識の高さだろう。

その意識が実ったのか、2得点目はホイヴィアのボール奪取からケインへ縦パスを入れてミドルシュート。これがネットを揺らして2-0。

しかし後半は徐々にスパーズが失速していく。ボールを奪いきれずブレイズにボールを支配される時間が続く。すると59分には、一瞬フレッグをフリーにさせてしまいクロスを上げられてマクゴードリックにヘディングで決められ1点差まで詰め寄られた。このあたりから、正直私はまたいつもの展開かと思い引き分けを覚悟した。

しかしこの日のスパーズは違った。失点後3分で追いついた。ブレイズが奪ったあとすぐにレギロンが詰め寄りエリア手前でボールを奪うと、ベルフワインへ戻しそのままエンドンベレへ浮かせた縦パス。技ありの一発で3-1とした。

その後はピンチもあったものの、守り切り結局3-1でスパーズの勝利に終わった。

試合のポイント

この試合のポイントを3つに絞って見ていこう。切り替えのスピード、縦パスを入れる意識、ディフェンス陣のチャレンジ&カバーの3つだ。

切り替えのスピード

この試合、チーム全体を通して切り替えのスピードの意識の高さには驚かされた。まずソン・フンミンがこの試合で一番切り替えのスピードの速い選手だったと思う。2得点目はソン・フンミンがチェイスしてホイヴィアが奪ったところからショートカウンターが始まった。

この切り替えのスピード、そして寄せの速さはポチェッティーノ前監督時代上手くいっていた時のようだった。前からプレスに行きトラップが乱れたところを奪いきって攻撃に展開する。2点目3点目ともにこの切り替えの速さから生まれたものだった。

ボールを仮に奪いきることができなくても、連動した一連のプレッシングのおかげでブレイズはロングボールを蹴らざる得なくなる。下記でも書かせていただくが、この試合ではそれを見越してのことか3バックにして後ろに人数を割いておくことで、ロングボールをしっかりはじき返す、もしくは競争で奪うといったことができていた。

そして寄せて相手の攻撃を遅らせることで、しっかりブロックを形成する時間を守備陣に与えることができた。この試合のスパーズは、これから目指していくサッカーがある程度形づいたといえる。とはいえまだまだ課題もあり、失点のシーンは誰がクロッサーのフレッグに対して寄せるのか曖昧になってしまいクロスを上げられ失点。

ベルフワインが最も近かったためチェックに行くべきだったのかもしれないが、彼もまた別の選手にマークに付いていたため、クロス対応が苦手なスパーズは、まずここは見直していきたいポイントだ。

縦パスの意識

この試合、切り替えのスピードと同様に気になったのが、スパーズの選手たちの縦パスへの意識だ。

2点目3点目は縦パスを入れたことが得点に結びついたといえる。特に狭いところを通して足元を狙うボールがこの試合は非常に多かった。

これは何が前節から変化したのか。それは意識の問題もあると思うが、1つはエンドンベレが中盤に入ったことが要因ではないだろうか。

前節まではトップ下のポジションに入り、どちらかというと縦パスを受ける側のポジションだった。しかしこの試合でボランチに入ることで、後ろから受けたボールを反転して前へ運びケインやソンに縦パスを通す、まさに狙い通りの働きができた。

このポジションに今後、エンドンベレが入ることが続くようであれば、今日のような縦を意識した攻撃ができるようになるだろう。その場合、3バックを継続していくのか4バックに戻すのかは対戦相手によって変わってくるだろうが、いずれにしても今後にとって大事なポイントだっただろう。

エンドンベレが中盤で起用しこの試合のようにフル出場できるのであれば、トップ下にはデレ・アリやロチェルソが入ることができる。デレ・アリならば、縦パスを受けて反転し攻撃につなげることも得意とし、よりチャンスは増えていくだろう。しかしながら、やはり彼の練習態度の問題なのだろうか・・・

ディフェンス陣のチャレンジ&カバー

今日の試合は3バックで挑んだ。その理由として後ろの人数が多いことによって、1人がチャレンジに行って万が一裏を取られた場合でも、カバーに入りやすくするためなのではないか。

前節はフラム相手に縦パスをかなり入れられてフィニッシュまで持ち込まれるケースが多かった。そのためこの試合では、縦パスが入った時にチャレンジに行くことができる、得意とするロドン、ダイアー、デイビスが選ばれたのではないか。

縦パスが入る前に処理するのは、それなりにやはりリスクはある。前節はそのリスクを2人のCBでは高すぎたのだろう。しかし3人いることで、仮にボールを奪えなくてもカバーに入ることができる。

そのシーンは28分ごろにあり、ダイアーが処理を誤ったがロドンがボールに追いつきピンチを防いだ。まさしく狙い通りの守備だったといえる。

次の試合

トッテナム・ホットスパーの次の対戦相手は、日本時間1/26の4:45と少し間が空く。FAカップでウィッコム・ワンダーラーズとの対戦だ。

その次はリーグ戦で日本時間1/29の早朝5時からリヴァプール戦だ。

カップ戦も進出しタイトルを取りたい、リーグも上位に上がるには落とせない大事な一戦。見逃せない。

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