トッテナム・ホットスパーの補強を考える その2

サッカー記事

トッテナム・ホットスパーはプレミアリーグ開幕戦、エヴァートン相手に0-1で敗戦。これによって各方面からスパーズに対して否定的な意見があふれた。またチーム内でも不協和音があるのではないかといった報道も一部で出た。

私的には、エヴァートン相手の敗戦という結果だけ見れば、決してネガティブにとらえる必要はないと思う。そもそもエヴァートンは大型補強で必要かつ的確な補強で弱点を補い、監督もまたチャンピオンズリーグを異なるクラブで制覇しているイタリア人カルロ・アンチェロッティ。ウノゼロの勝ち方も知っている。その監督がシーズン開始から指揮しているのだから、決して格下ではない。

だが、内容を見た時には話は変わってくる。スパーズは確かにシュートチャンスもあり決定機も迎えていた。しかしながら先制されてしまうとまるで攻め込めず、ブロックを形成する相手に終始苦戦。ケインも後半に入って78分に初めてこの試合、エリア内でボールタッチ。事は思いのほか深刻といえるかもしれない。

いったい何が問題なのだろうか。この試合のレポートでも述べたように、アイディア豊富な選手が中盤にいないというところが問題だろう。エリクセン、デンベレの退団以降、ボールを保持できパスで味方を使える選手に関しては依然として大きな課題が残ったままだ。ロチェルソは試合前にハムストリングの負傷といった情報があったように、この試合ではベンチ外。おそらく代わってスタメンに名を連ねたことになるデレ・アリはこの試合、彼の日ではなかった。このイングランド人はコンディションにかなり波があるため、なかなか扱いにくい選手になりつつあるかもしれない。だが、彼はスパーズの希望の星なため、まず移籍させることはないだろう。これ以降毎シーズン波のあるコンディションが続いたら話は別だろうが・・・

ロチェルソ、デレ・アリ以外の選手で試合を支配でき展開を変えることができる選手は今のスパーズにいるのか。ソン、ルーカス、ベルフワイン、ラメラ、セセニョン。全員いわゆる矢となりえるドリブラーでスピードスターだ。味方に力を最大限に使うタイプではない。他に候補になりそうな選手はいるか。シソコは確かにボールを運ぶことができるが、かなり直線的すぎる。そしてボールのおさまりも悪く、味方を使うプレーは期待できない。この背番号17番は、RSBへのコンバートが今の理想といっていいかもしれない。デンベレやエリクセンの代わりとして期待され入団したエンドンベレは、負傷が多くサポーターの心をつかめておらず、リヨン時代を彷彿とさせる働きができていないことは現実だ。クラブ史上最高額の獲得のため、期待する声は多いものの、その期待に応えることができる日がはたしていつになるのかは不明。だが私は可能性はあると思っている。現時点でこのフランス人はボランチの一角に入ることが多いが、彼をもう1列上げて守備のタスクを減らしてあげることが最適解ではないだろうか。他には、個人的にトップ下の位置に推薦したいのはジェドソンだ。彼はベンフィカ時代でもミドルシュートや味方を起用に使うパスを通すなど、今のスパーズに必要なものを兼ね備えていると考えている。まずは、どのようにしてケインにボールを供給できるのかが、チームの最重要課題のはずだ。

さて、ここまではスパーズの現状について話をしてきた。ここからはまだ3週間ほどある移籍市場についても話していきたい。

現時点でスパーズのレジェンドであるギャレス・ベイルの獲得と同じくマドリーのレギロンの獲得の噂が出ており、かなり現実味を帯びてきた。ベイルに関してはローン、レギロンは完全移籍になりそうだ。果たしてこの補強は必要なのだろうか。結論から言うと、必要な補強ではあるが、無理に獲得するべきではないと思う。まずLSBから。以前の記事ではジャマル・ルイスを押すなど、攻撃的なSBの獲得の必要性は訴えており、またデイビスとサーキンだけでは不安なのも事実。レギロン獲得の際に買い戻し条項が付くとの噂もあり、これはサーキンやセセニョンたちとの成長を促し、余剰人員になる前に放出できる可能性も上がるためスパーズにとってはいい条件となるだろう。だが、身長といった体格面で似ているセセニョンのサイドバック起用をモウリーニョ監督は考えていないのだろうか。以前就任した当初はセセニョンはサイドハーフの選手として考えているとのことだった。ここでレギロンを無理に獲得する必要はあるのか。プライオリティ的には、創造性あふれる中盤→控えストライカー→LSBだと思うが・・・

ギャレス・ベイルの復帰はスパーズサポーターにとって夢と希望に詰まったものといえるかもしれない。スパーズに在籍していた最後のシーズンのベイルはファンタスティックの一言だった。獲得した際のポジションは、トップ下もしくはストライカーの控えや2トップのオプションになるだろう。マドリーの大先輩だったクリスティアーノ・ロナウドがそうだったように、ベイルもストライカーになりえる素質は十分にあるはずだ。ヘディングも強く、ここぞという大舞台で決めきることができる選手は今のスパーズには必要な人材だ。このウェールズ人を獲得した場合、余剰人員になるサイドハーフの選手誰かを放出することになるかもしれないが。

控えストライカーに関しては依然として噂の域を脱していない。結局ニューカッスル・ユナイテッドへ移籍してしまったカラム・ウィルソンは開幕戦でゴールを決めるなどポテンシャルを発揮している。他に噂があるのはバス・ドストやミリク。しかしミリクはローマが獲得間近との報道もあり、なかなかこのポジションの補強は進まない。ここまでくると、ギャレスで満足しても問題はないと私は思っている。

ここからは、獲得の噂がないものの、獲得してほしい選手を挙げたい。マドリーから2選手を獲得することが決定しそうだが、個人的に同じマドリーから獲得するなら、モドリッチかイスコを獲得するべきであると思う。まずは中盤、ここのテコ入れが必ず必要だと思うからだ。モドリッチはいよいよ35歳になる。マドリーとしても売却できるときにしたいと考えるだろうが、年齢を考えると高額な売却は難しいように思う。古巣となるスパーズへの復帰は本人的にも悪くはないだろうし、良好な関係を築けているマドリースパーズ間なら移籍の障壁も少ないはずだ。それに今現在スパーズを指揮しているのは、マドリー時代にモドリッチを獲得したモウリーニョだ。年齢的にも全試合フル出場が厳しくなりつつある今、スパーズへの復帰はマドリーにとってもモドリッチにとっても良いものとなるのではないだろうか。

イスコは昨シーズン、30試合2得点と結果も満足いくものではなく、出場時間も決して満足いくものではなかったはずだ。28歳となるスペイン人は、ピークになりつつある年齢的にもいよいよ出場機会を求めて移籍を志願しても良いだろう。スパーズ的には、まさにこのようなテクニシャンが必要だと思う。創造性に長けたパスができ、ドリブルで打開することもできる選手は最も欲しいはずだ。しかしモドリッチよりも厳しくなるのはやはり移籍金だろう。28歳という年齢とイスコのスキルを考えると、かなりの高額になってもおかしくないだろう。それに本人が英国という異なる国へ移籍することを望むのか。モドリッチと違い経験のないリーグへの移籍はクラブにも選手にも多少のリスクはあるはずだ。こちらは現実的ではないだろうが。

もし、私が言うようにエンドンベレを1列前でプレーさせるのなら、ウィンクスとホイヴィア、シソコだけでは問題はあるだろう。そこでウエストハム・ユナイテッドのライスを推薦したい。守備対応だけでなく185cmと大柄な選手はモウリーニョ好みだろう。またパスセンスもあり現時点でボランチから前線へのパス供給が乏しい今、彼のような攻守に貢献できる選手は必要だろう。またイングランド人でホームグロウンも満たしている。年齢も21歳と若く今後長きにわたっても期待できる。問題は金額だが、このような選手ならば、他の選手を蹴ってでも出し惜しみすることなく獲得してほしいところだが。

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