トッテナム・ホットスパー vs アストン・ヴィラ マッチレポート 21-22プレミアリーグ第7節

サッカー記事

プレミアリーグ第7節、トッテナム・ホットスパーとアストン・ヴィラの一戦は、2-1でトッテナム・ホットスパーが3連敗を脱出し勝利を飾った。

フォーメーション

スパーズベンチ

ゴッリーニ、ドハティ、サンチェス、ロドン、ウィンクス、ブライアン・ヒル↑89、ロチェルソ↑76、デレ・アリ、スカーレット

アストン・ヴィラベンチ

ステール、ツァンゼベ、ヤング、ナカンバ、フィロジーン=ビターズ、トラオレ↑80、ブエンディア↑69、エルガジ、アーチャー↑89

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

27:ホイヴィア(ソン・フンミン)

71:ルーカス(ソン・フンミン)

アストン・ヴィラ

67:ワトキンス(ターゲット)

メンバー選考

まずは両チームのメンバー選考を見ていこう。

試合前の私のマッチプレビューはこちらからどうぞ。

トッテナム・ホットスパー vs アストン・ヴィラ マッチプレビュー 21-22プレミアリーグ第7節
21-22シーズンプレミアリーグ第7節、トッテナム・ホットスパーとアストンヴィラの一戦のプレビュー。リーグ3連敗中のスパーズはどのように立て直すか。そして前節ユナイテッドに勝利したヴィラはこの試合にどう挑むか。ミッドウィークの試合の差が出るのかも1つポイントだ。

トッテナム・ホットスパー

スパーズは4-3-3を継続するのか、4-2-3-1にするのか個人的に注目していたが、この試合ではエンドンベレがトップ下のような位置取りをしていた。

4-2-3-1にしたことで、スキップとホイヴィアが横並びのポジションに。この2人の注目は、ビルドアップ時にやや後ろが重たくなる傾向があり、前へ人数をかけにくくなるので、そこをどのように改善しているのか。

私はタンガンガが右サイドバックに入り、強力な攻撃力のあるウイングバックに対応するかと予想したが、この試合ではエメルソンをヌーノは選択した。狙いは恐らく守備的ではなく攻撃的に行き、積極的にウイングバックの裏にルーカスとともに人数をかけて狙い、ミングスといったCBを釣りだす狙いがあるように思う。

アストン・ヴィラ

ヴィラは前節の勝利したマンチェスター・ユナイテッドと同じメンバーで挑んできた。

両ウイングバックの強力な攻撃力と運動量を活かしてサイドの制圧にかかるだろう。

そのウイングバックのフォローには、2トップのどちらかそのサイドに近い選手が流れてきてサイドバックの裏を狙う。注目なのは、その2トップのどちらか一方がサイドに流れた場合、中央の最前列で人数が不足するため、ここに中盤の選手の誰が入ってくるのか。

中盤からの攻撃参加がある場合、スパーズにとってはクリアさえできればカウンターの大きなチャンスになりえる。

試合詳細

試合は、序盤こそヴィラがボールを握る時間があったものの、10分以降は徐々にスパーズペースに。

そんな中22分に決定期がスパーズに。ハーフライン左サイドでスパーズがファウルをもらうと、ケインがすかさず少し前に出ていたヴィラGKマルティネスを見逃さず、弧を描くようなロングシュートを放つ。惜しくもセーブされたものの、徐々に我々の良く知るケインが戻ってきているように感じさせた。

そして27分にはスパーズが得点。ソン・フンミンからのボールを中央で受けたホイヴィアが冷静に右隅にシュートを放ち1-0とした。前半はスパーズが攻撃のペースを握るものの、時折コーナーキックやロングスローの脅威にさらされた。しかし無事にスパーズは前半の乗り切り後半へ。

後半もスパーズの時間が続く。ソン・フンミンが左サイドを駆け上がりシュートまで持ち込むもヴィラのGKマルティネスに阻まれる。スパーズは後半の入り方もうまくいったようだった。

しかし67分にヴィラに得点。左サイドを駆け上がったターゲットに対してミングスがパス。これをクロスに持ち込みワトキンスが押し込み1-1に。非常に素早い攻撃にスパーズは苦しめられた。

このままスパーズは昨シーズンのように攻め手に欠けるかに思われたが、今シーズンは違った。71分にはこの日再三仕掛け続けているソン・フンミンが左サイドでドリブル突破。そしてグラウンダーのクロスを入れるとルーカスがこれを押し込んだ。公式ではこれはオウンゴールとなったようだが、これでスコアを2-1に。

試合終了間際には、コーナー付近でボールをキープするなど、なんとしても勝利が欲しかったスパーズ。そして試合終了のホイッスル。結果は2-1でスパーズが勝利し、3連敗の脱出となった。

この試合のポイント

私の考えるこの試合のポイントと、次につながるポイントをここではご紹介したい。

ポジティブな面は3つ。ロメロ、エメルソンといった新戦力がフィットしつつある点。ケインは今後心配無さそうなこと。ポジションの流動性。ネガティブな面、今後の不安材料は、CBがボールを持った時のビルドアップ、セットプレーやクロスボールへの対応の2つだ。まずは良い面から見ていこう。

ポジティブ:新戦力のフィット

まずこの試合ではエメルソン、ロメロが揃ってスタメンに。この2人の同時出場は、5節のチェルシー戦以来だ。

まずはロメロに関して。ロメロはこの試合で再三相手の攻撃の芽を摘むための、前へ出てパスをカットする動きが光っていた。そして1vs1で仕掛けられても負けないデュエルの強さも見せつけた。

失点のシーンに関しては、ロメロが前がかりで奪えなかったことでスペースができてしまい、そこにワトキンスが入ってくると形での失点になった。このシーンに関しては、ダイアーやその周りの選手がどうカバーする必要があるのかが今後重要になりそうだ。ロメロも100%前でボールをカットできるわけではない。そのリスクマネジメントをどうするのか。この試合にもあったが、スキップがバイシクルでクリアしたシーンがあったが、あのようにスキップが入って対処するなど、今後の連携面は課題ではあるものの、パフォーマンスレベルは確実に良くなっている。

エメルソンはエリア内の相手選手に対する対応も冷静で、組み立て時にもシンプルな動きと、裏を狙う動きとでビルドアップに大きく貢献していた。エメルソンもロメロと同様に、これからの連携に期待したいところだ。というのも、エメルソンがサイドを駆け上がりクロスボールを中央に入れるも誰もそこに反応していないシーンがあったりと、まだケインやソンといった攻撃陣営もエメルソンがどのようなプレーができるのか把握できていないようだ。とはいえ、エメルソンも個人のパフォーマンスは非常に高く感じた。守備も攻撃も上手くできており、クロスも聞いていたほど悪くはなさそうだ。楽しみな選手である。

この2人に関していえることは、これからの連携に期待したい。周りの選手との連携を深めていけば、確実に強固な守備陣になると思う。スキップもレンタルバックでほぼ新戦力のような選手だ。彼もまた連携を深める必要がありそうだ。

ポジティブ:ハリー・ケイン

ケインに関しては、これで開幕から7節目になったが、出場した試合6試合でノーゴールを記録。自身初の出来事だそうだ。これによって様々なことを言われているが、私は次節確実に点を取ると思っている。

というのも、この試合のケインは前節までとは異なり、しっかりボールに触る時間も増え、そして自らが狙えるシーンでもシュートではなくヒールを駆使して周りを活かす余裕があるなど、明らかに昨シーズンのケインに戻りつつあるといった印象を受けた。

この試合ではゴールこそならなかったが、惜しいシュートやハーフラインからのロングシュートなどケインらしさのあるシュートを見せてくれた。

ECLでハットトリックを記録、代表戦でもゴールを記録しているため、パフォーマンスレベルが明らかに下がっているわけではなさそうだ。たまたまリーグ戦で点が取れていないだけととらえてもいいと思う。

1つ気になることがあるとすれば、攻撃時にソンとケインが入れ替わって左サイドでプレーする時間が明らかに長くなった点だ。これにどのような意図があるのかはヌーノにしか分からないと思うが、私はソンの裏抜けでタメを作り、ケインが右足でシュートしやすいような環境つくりをしているように感じた。ケインは守備時にも貢献できる選手で、昨シーズンはアシスト王を記録するなど、パスセンスもある。そのため左サイドにいることでそこから組み立て、そして前へ出た時には右足で巻いてけるボールをシュートできるような攻撃にしているのではないだろうか。

このポジションが、ケインがまだトップフォームではないという判断からきているのか、それともこの役割を遂行してほしいのかは分からない。これに関しては今後も見守る必要がありそうだが、いずれにしてもケインは今後心配ないように私は思う。

ポジティブ:ポジションの流動性

攻撃時にスパーズはエンドンベレ、ケイン、ソンの3人はそれぞれポジションを流動的に入れ替えてプレーしていた。対して右サイドのルーカスは中央よりやや下がり目の位置でボールを持つシーンが多かったことが非常に印象に残っている。

この意図は何だろうか。まず3人の流動性に関しては、3人ともボールを持てて運ぶことができる選手という共通点がある。誰が左サイドでボールを受けても、レギロンの追い越す動きまでボールを保持することができ、より厚みのある攻撃ができる。また、ヴィラは3バックのため、CBをどちらかのサイドに釣りだすことで中央の人数を減らすことができる。それらからどちらか一方のサイドから攻撃人数を増やすことで、CBを釣りだすことには成功する。それが狙いのように感じた。

ルーカスに関してはどうだろう。課題点でも書く予定ではあるが、スキップとホイヴィアが横並びに近いと、ビルドアップ時にやや後ろに重心がいきCBもボールの出しどころがなく、前線も孤立するなどあまりいい場面はなかった。これを解消するための1つの方法として、ルーカスが偽のサイドハーフのような動きをすることで、ボランチの1列前でボールを受ける選手を作り、ヴィラのマークをずらさせてパスコースを作りだしているように思えた。では右サイドはというと、エメルソンがおり彼の運動量やスピードでカバーできると計算したのだろう。そしてこの戦術は、私には成功しているように思えた。

この流動性こそが、スパーズがこれから勝利をしていくうえで重要なポイントになるのではないかと私は思った。

ネガティブ:CBがボールを持った時のビルドアップ

この試合でもやはりCBがボールを持った時のビルドアップには、やや停滞した雰囲気を感じられた。そしてロメロは周囲に対して位置取りなどを怒っていた。

原因は、2人のボランチが下がって受けに来ることで、その2人をマークしている相手選手を引き連れてきてしまい、CBにとって非常に厄介な状況になってしまうからだ。この試合ではあまりそのシーンがなかったが、敗戦したパレス戦はそのマークを連れてきてしまい後ろに戻すことになってロリスやCB達がロングボールで逃げなければならない苦しい展開が続いた。

今回の試合に関しては、序盤11分こそ気になったものの、徐々に改善されていったのか、ホイヴィアが攻撃時はスキップより若干ではあるものの前めのポジショニングをし、積極的にゴール前へ飛び出していくプレーを見せるようになった。それによってあのゴールが生まれたといえるのではないか。

では組み立て面ではどうしていたのかといえば、ルーカスが補助に入ることでパスコースを作り出す、マークをかく乱させるなどで対応。これが最適解ではないと思うが、今後どのような組み立てをできるようになるのか、課題として取り上げさせていただいた。

ネガティブ:セットプレー時、クロス対応

相変わらずクロスボール、コーナーやロングスローで中央に入ってきたボールへの対応は、失点の怖さがぬぐいきれない。

この試合での失点もクロスボールからだった。これはダイアーがまたも背後からの選手を見失い簡単に前へ入られてしまいワトキンスに決められてしまった。

課題として、ロメロが抜かれてしまった時どのような対応をするのか。この失点もロメロがいない一瞬の隙を突かれてしまったことから生まれた。そこを埋めるための連携をもう一度見直す必要がありそうだ。ダイアーの場合は今回のような守備対応を改善できなければ、正直なところ厳しいところだ。

次の試合

スパーズの次の対戦相手は、代表ウィークを挟んで日本時間10月18日の0時30分からキックオフだ。対戦相手はニューカッスル・ユナイテッドでアウェイでの対戦となる。

前回の代表ウィークではたくさんの選手がケガをして戻ってきた。この代表ウィークでは、誰も怪我無く戻ってきてほしいものだ。

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