トッテナム・ホットスパー vs チェルシー マッチレポート 21-22プレミアリーグ第5節

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21-22シーズンプレミアリーグ第5節のトッテナム・ホットスパーとチェルシーの一戦は、0-3でアウェイチェルシーの勝利に終わった。

フォーメーション

スパーズベンチ

ゴッリーニ、ドハティ、↑83サンチェス、ウィンクス、↑62ブライアン・ヒル、ロドン、↑62スキップ、デイビス、スカーレット

チェルシーベンチ

ベッティネリ、↑46カンテ、↑70ヴェルナー、チャロバー、サウール、オドイ、チルウェル、ツィエフ、ジェームズ

スコアラー

チェルシー

49:T・シウバ(アロンソ)

57:カンテ(コバチッチ)

90+2:リュディガー(ヴェルナー)

スパーズのメンバー

スパーズはこの試合でエンドンベレをリーグ戦で初のスタメンに抜擢。そしてロチェルソも同時に起用。

この意図としては、前節さんざんやられたクリスタル・パレス戦を踏まえたうえで、前線の選手へと繋ぐ役割を遂行できる選手を配置したかったことが挙げられる。

それ以外にはダイアーとソン・フンミンが間に合った。ロメロが初スタメンを飾った。前節縦パスがことごとく厳しかったことを踏まえ、パスを通せる選手たちをこの試合では起用し、後ろと前線のリンクができる選手たちを選んだのだろう。

チェルシーのメンバー

チェルシーは前節さんざんだったサウールを変更。私が個人的に注目していた中盤の並びは、コバチッチとジョルジーニョが並んだ。

この狙いとしては、ホイヴィアと前節までスパーズのスタメンだったスキップを中盤で引き付けてマウントやハヴァーツが比較的フリーに受けられるようにしそこから攻撃につなげようという意図を感じた。

とはいえこの試合はスキップはベンチスタートでエンドンベレが入った。これによって中盤の戦い方が若干変わってくる。カンテをスタートから入れないということは、ある程度ボールを持てる時間が長いと見越してのことだったのではないだろうか。

試合詳細

試合は前半開始早々いきなりスパーズにピンチがあったものの、以降はスパーズが比較的優勢に試合を繰り広げる。しかし14分にチェルシーがチャンスを作る。カウンターからエメルソンとロメロが2対3の形でピンチを迎えるものの、2人ともボールホルダーに対して飛び込むことなく上手く耐えてピンチをしのいだ。

一方のスパーズも33分にロチェルソのスルーパスにソン・フンミンが抜け出すもGKケパが飛び出してピンチをしのぐ。チェルシーは大きなピンチはこれくらいで、残りはCBのT・シウバがスパーズの攻撃陣に対して幾度となく立ちはだかった。

前半は互いに得点なく後半に入ると、スタートからマウントをカンテに変更。すると49分にアロンソのCKからT・シウバが合わせてゴール。攻守にわたる活躍を見せる。

カンテが入ったことでチェルシーに勢いが増す中、53分にはアロンソのシュートをゴール前でダイアーがギリギリのカバーで得点を防ぐなど、スパーズは一気に防戦一方に。しかし57分にはカンテのミドルシュートにダイアーがブロックを入ったものの、コースが変わってしまいアンラッキーなゴール。

スパーズは2失点と厳しくなったが62分にこの日活躍していたエンドンベレとロチェルソを下げてスキップとブライアン・ヒルを投入。この采配が裏目に出たのか、以降スパーズはなかなか思うような攻撃ができなくなる。

そしてそのまま試合終了を迎えるかに思われたが、チェルシーが後半アディショナルタイムにリュディガーのゴールでダメ押しの追加点を決め、結局試合は0-3でチェルシーの勝利に終わった。

試合のポイント

この試合のポイントは、交代策とそのメンバーの質、これに尽きるのではないだろうか。

選手の交代で先に動いたのはチェルシー。後半のスタートからマウントに代えてカンテを投入。マウントが決して悪かった訳ではなく、スパーズのマークをかく乱し常にスペースでボールを受ける姿勢にスパーズは厳しかったように思う。にもかかわらずトゥヘル監督はマウントを交代させた。

このカンテの投入の狙いは、スパーズのホイヴィア、エンドンベレ、ロチェルソ、デレ・アリの中盤に対して前半やや苦戦を強いられていたからではないか。そのためチェルシーも中盤の人数を増やし中盤の制圧にかかった。

これによってスパーズは前線へのボールの供給が厳しくなってしまった。さらには49分と57分に立て続けに失点。ボールを前に運ぶことが厳しくなっただけでなく、押し込まれチャンスを作られる回数が増えてしまった。

スパーズは62分にスキップとブライアン・ヒルをエンドンベレとロチェルソに代えて投入。意図は単純にこの2人がコンディションの問題などの影響からこの時間までの起用にすることをあらかじめ決めていたように思う。

とはいえ、負けている状況下で交代を試合前から決まっていたであろうとはいえ、この2人を代えたのは厳しい状況に身を投じたようなものだと私は感じた。サイドで戦えるブライアン・ヒルを投入し、厚みを増したチェルシーの中盤を避けて戦おうとする姿勢を感じた交代であり、スキップはその中盤でボールを回収する役割を担っていたのであろう。

だが、せめてどちらかを残しておいても良かったのではないだろうか。もし私が交代させるとしたら、ケインを下げることも考えた。

というのも、この試合のケインは、比較的左サイドに流れてプレーする機会が多く、そして彼はそこが主戦場ではない。しかし現状から考えるに、ヌーノはソン・フンミンが中央にいた方が得点の可能性が高いと判断したためではないだろうか。ともすれば主戦場がサイドの選手ではないケインを残しておく必要はなかったのではないか。

とはいえケインという絶対的エースを代える決断をその場でできるかといえば、厳しいのもまた事実だ。あくまで結果論になってしまう。深刻なのは、ケインがこのコンディションではスパーズは今後も得点を取ることにかなり苦戦するだろう。

スパーズにとっての明るい材料

チェルシーに敗れたとはいえ、この試合からいくつか明るい材料は見つかった。

タンギ・エンドンベレ

まずエンドンベレが今シーズンプレミアリーグ初出場にもかかわらず、チェルシーのプレスをかいくぐって幾度と縦へ運んでボールを供給できていたことだ。

ブランクを感じさせることがなかったこの動きは、試合をこなしていない選手とは思えないほどだった。

もしかすると交代が決まっていたため体力的なことを気にすることなく戦っていただけなのかもしれないが、今後の活躍を十二分に期待できる働きぶりだったのは間違いないだろう。

最終ラインについて

ダイアーがケガから早期回復を果たし、ロメロがスタメンに入ったこのCBのコンビに関しては、今後かなり期待できそうだ。

守備面においてチャレンジ&カバーがしっかりできていただけでなく、CBからの縦へのパスの供給など攻撃面でもCBに関しては非常に良かった。

レギロンに関してはやや守備面が不安だったものの、もともとセビージャ時代は守備も悪くない選手だっただけにこれからにも期待したい。

またエメルソンに関しては、パレス戦はザハ相手に苦戦したものの、この試合では目立ったミスもなかった。

失点に関しては、セットプレーがらみやディフレクションがあった影響などやや不運もあったなかで完璧に崩された場面はなかった。セットプレーに関してはデレ・アリが付くべきだったマークを外してしまったのは大きかったが、あれはT・シウバのスルスルとした動きを私は称賛したいと思う。

いずれにしても、敗れて3失点したものの、この試合の最終ラインに関してはこれからも期待できそうな内容だったと私は感じた。

次の試合

スパーズの次の対戦相手は、日本時間9月23日朝3時45分からカラバオカップでウルブズとの一戦だ。そして週末の日本時間9月27日0時30分からはアーセナルとのノースロンドンダービーが控えている。

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