トッテナム・ホットスパー vs リヴァプール マッチレポート

サッカー記事

プレミアリーグ第20節、トッテナム・ホットスパーとリヴァプールの一戦は1-3でリヴァプールの勝利に終わった。

試合結果

フォーメーション

トッテナムベンチ

ハート、アルデルヴァイレルト、サンチェス、ウィンクス↑46、ベイル↑81、ラメラ↑46、シソコ、ルーカス、ヴィニシウス

リヴァプールベンチ

ケレハー、チェンバレン、ジョーンズ↑78、南野、ツィミカス、シャキリ、オリギ↑87、ウィリアムズ、フィリップス↑46

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

49:ホイヴィア(ベルフワイン)

リヴァプール

45+1フィルミーノ(マネ)

47:アレクサンダー=アーノルド

65:マネ(アレクサンダー=アーノルド)

メンバー選考

両チームのメンバー選考からこの試合に向けた狙いを見ていこう。

トッテナム・ホットスパー

スパーズはこの試合、予想通り3バックでリヴァプールに挑んだ。その狙いとして最も大きな要因はやはりリヴァプール両サイドバックへの警戒だろう。

3バックで基本的にリヴァプール3トップを見つつ、その両脇を上がってくる両サイドバックをスパーズのウイングバックが見ていく狙いだろう。現に不慣れな左ウイングバックの位置にドハティを入れたのは、得意不得意ではなくサイドバックをしっかりケアしようという狙いが見て取れた。とはいえ、左ウイングバックにドハティをチョイスしたのは意外だったが。

それ以外のメンバーに関しては、モウリーニョスパーズといった感じだった。下記でも書いていくが、3バックから4バックに戻した後半、いきなりバタついて失点したところを見ると、プランが狂ったといっていいだろう。

3バックで挑んだのは、結果論ではあるが間違いではなかったと思う。

リヴァプール

リヴァプールはファビーニョが直前にケガで離脱。代わりにヘンダーソンが間に合ったことで彼がCBに入った。とはいえ、ファン・ダイク、ジョタなど主力メンバーの離脱は相変わらず大きいといえる。

中盤より前は、直前のFAカップと同じメンバーで挑んだ。いつものように3トップの連携と両サイドバックの攻撃参加から得点を生み出していく狙いだろう。

試合内容

試合はリヴァプールがボールを持ちスパーズがカウンターを狙うゲーム展開になるかと思っていたが、ふたを開けてみると少し様相は違った。

前半は、リヴァプールもボールを支配しきれず、反対にスパーズがボールを持つ時間も目立った。しかしリヴァプールは開始早々チャンスを作る。逆にスパーズも開始早々ソン・フンミンがゴールを挙げたかのように思われたが、VARでオフサイド判定。打ち合いになりそうな雰囲気の中、取り消しになったとはいえ幸先の良い出だしとなった。

その後は互いにチャンスを作り出すが、両チームのGKロリスやアリソンのセーブによってゴールが生まれず。とはいえ、スパーズは相変わらずのカウンターで21分、35分にアリソンのハンド疑惑などとチャンスを一歩活かしきれず。スパーズにとっては、ここまでの時間で1得点は決めておきたかったところだ。

前半はこのまま0-0で終わるかに思われたアディショナルタイムだが、ヘンダーソンがディフェンダーの裏へパスを出し、マネがクロスを上げてフィルミーノがゴールを奪い先制。そのまま前半は終了。

後半は両チーム互いにアクシデント発生。リヴァプールはCBのマティップが負傷離脱?によってフィリップスに交代。スパーズはケインが痛めた足首の状態が思わしくなくラメラと交代。そしてオーリエは様々な憶測が飛び出しているが、後半頭から交代。これによって3バックから4バックへスパーズはフォーメーション変更を行ったが、これがネガティブな方向へ。

開始2分でマネのシュートのこぼれ球に右サイドバックのアレクサンダー=アーノルドが飛び出していきゴールを決める。

しかしスパーズも49分にホイヴィアの素晴らしいミドルシュートで1点差まで追い上げる。だがそれ以降は攻撃の形を作ることが難しくなり、逆にリヴァプールは徐々にペースを握り始める。

65分にアレクサンダー=アーノルドのクロスからマネが合わせて1-3。これで勝負ありといえ、ベイルをスパーズは81分に投入したものの、そのままスコアが動かず試合終了。

リヴァプールはクリスタル・パレス戦以来の得点となり、スパーズはウエストハム・ユナイテッド円以来の3失点となった。

試合のポイント

この試合のポイントを3つに絞って見ていこう。

スパーズ全員がいつも以上に意識していた攻守の切り替え

スパーズはこの試合、いつも以上にカウンター攻撃への意識が高かったように思う。それは開始早々のVARで取り消しになったシーン、そして21分のロリスのキックからのロングカウンターからみても。

裏へ裏への意識が高かった。それは間違いなく、リヴァプールが直前に対戦した、マンチェスター・ユナイテッドの得点から多少のインスパイアがあったのだろう。

リヴァプールの強みとして、両サイドバックが攻撃参加することで前線からたたみかけていくことだ。しかしながらこの試合でスパーズは、守備時には5バックで相手3トップと両サイドバックを常にケアした。これによってリヴァプールはショートパスによる攻撃を優勢に進めることができず苦戦した。

上がったサイドバックの位置にはもちろんスペースが生まれる。これにはリヴァプールはもちろん対策はしており、中盤の選手1人とCB2人が残ってスパーズのカウンターを警戒した。

対してスパーズのカウンターは、サイドバックのいたスペースよりも、CBの裏へのスペースを狙うことによるスピード勝負を仕掛けられる場面が多くなった。そのため、ソンとヘンダーソンでは走力には差が生まれ、サイドバックやマティップがある程度のケアに行く必要が出てきた。また裏に出される以前の、エンドンベレやケインが降りてきてボールを保持した瞬間に、チェックに行くようにしたリヴァプール。

これによってリヴァプールは、サイドバックが守備時にかなり絞るようになって、ますます攻撃に厚みをかけにくくなった。

前半のスパーズのプランは、失点を除けばまさにモウリーニョの狙い通りだったといえるだろう。

リヴァプールは間と裏狙いに変更

対するリヴァプールは、前回対戦のようにショートパスで切り崩していく狙いを見せた。しかしながらスパーズは、守備時に5バックになることで、得意のサイドバックからのクロスボール、さらに中盤からの縦パスが3トップに入りにくくなり、苦戦を強いられる。

とはいえ、このまま何もしないリヴァプールではなく、前半途中から攻撃の仕方に変化があったように思う。グラウンダーのボールでショートパスをつないで崩していくスタイルから、一気にスパーズDFの裏をロングボールで狙っていくようにした。

これによって、スパーズのCB3人は3トップの裏へのケアをしつつ、守備をしていくことになる。

そしてプラン変更はそれだけでなく、ミルナーやワイナルドゥム、チアゴ・アルカンタラも3バックの間を狙うような動きを見せることで、スパーズCB3人はその動きも少しケアしなければならなくなる。

先制のシーンはまさにその狙い通りだったといえる。大外にいたロバートソンが思いのほか上がって来ないことで、オーリエはロバートソンのチェックをするため少し前へ。するとロドンとの間に上下と横に開きが生まれる。右CBのロドンは本来ならマネを見なければならないが、前にいるミルナーのポジションが気になり少し前に。これによって、ヘンダーソンがその前へ出た2人のDFの裏を見逃すことなく、マネがオーリエ⇔ロドン間を縦に走って裏でボールを受けることができ得点が生まれた。

リヴァプールは、試合中の修正がうまくいって前半を折り返すことができた。後半はスパーズがフォーメーションを変更したため従来通りのサイドバックが畳み掛けに行く攻撃ができるようになったが、もし変更なしであればモウリーニョがどうプラン変更したのか気になるところだ。

ケインとオーリエの誤算と交代策

最後は、これがスパーズにとって最も大きかった敗因といえるだろう。ケインが負傷離脱。そしてオーリエを交代せざる得なくなったことだ。

ケインはヘンダーソンのチェックなどがあって足首を負傷。聞くところでは両足を痛めたとのこともあり、少し長い離脱期間になりそうとのこと。一方のオーリエは、選手もしくは監督と口論になり交代になったとのことだ。様々な憶測も飛び交っているため、ここではあえて言及はしないでおく。

この交代はモウリーニョのプランにないことで大きな誤算だった。しかしその交代策とプラン変更は残念ながら良かったとは言えない。

まずケインに代えてラメラのところ。ソンをトップに置きベルフワインが左サイドでラメラが右サイドに配置変更。オーリエはウィンクスと代えてホイヴィアとウィンクスの2ボランチでエンドンベレをトップ下へ。そしてドハティが右サイドバックに移り、デイビスが左サイドバックに移って4バックにした。

狙いは、サイドハーフとトップにドリブラーを配置することで、リヴァプールサイドバックを守備に走らせようとする狙いではないだろうか。そしてエンドンベレがこの「3本の矢」を操っていく形か。4バックに戻したのは、サイドバックを守備に走らせることで、攻撃参加回数を減らせると踏んでのことではないだろうか。もしそうだったとしても、プラン通りにはいかなかった。

私はこの交代策が決して良かったとは言えない。まず3バックから4バックからのプラン変更は得策ではなかったように思う。というのも、やはりリヴァプールはサイドバックがかなり驚異的だからだ。結果論ではあるが、リヴァプールの後半2得点はアレクサンダー=アーノルドがアシストと得点を記録している。そして試合中のシステム変更はごたごたが必ず生まれてしまうからだ。

もし変えるとしたら、トップの位置にはヴィニシウスが入って、オーリエの交代にはサンチェスが入って、左ウイングバックをデイビス、右ウイングバックをドハティ、ロドンが左CBでダイアー、右サンチェスにして3-4-3を維持して挑むべきだったのではないだろうか。もしくはシソコをそのままオーリエの位置にしても良かったかもしれない。

ヴィニシウスはカップ戦の出場が主だが、その試合では幾度と裏を狙う動きを見せており、リヴァプール守備陣にとってかなり嫌な相手になったはずだ。サンチェスのところも、スピードのあるマネに対応するにはベンチメンバーから選ぶには彼が良かったのではなかろうか。

いずれにしても、私が何を言おうと変化はない。とはいえ、この交代策は決して良かったといえないのも事実。次節ケインが不在の中、どのような布陣をみせてくれるのか注目していきたいところだ。

次節の対戦相手

次の対戦相手は、プレミアリーグ第21節、17位に位置するブライトン・ポウ・アルビオンとの一戦。ブライトンホームのアメックススタジアムより、日本時間2/1の4:15からキックオフだ。

前回対戦は、レギロンのクロスに飛び込んだベイルがゴールを決めて2-1で勝利。

しかし主審は、あのニューカッスル戦で笛を吹いた因縁のピーター・バンクス。波乱の予感がする。

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