トッテナム・ホットスパー vs ニューカッスル・ユナイテッド レポート

サッカー記事

トッテナム・ホットスパーとニューカッスル・ユナイテッドの一戦は、1-1でドローに終わったが、スパーズサポーターは納得がいく結果とは言えなかった。(いつもならSNSでもフォーメーションのアイキャッチ画像だが、この試合はロケット)

トッテナム・ホットスパーベンチ

ハート、アルデルヴァイレルト、レギロン、ジェドソン(シソコは体調不良で急遽交代)、エンドンベレ↑76、ラメラ↑79、ベルフワイン↑45

ニューカッスル・ユナイテッドベンチ

ジレスパイ、J・ルイス↑69、クラフト、イェドリン、ロングスタッフ、キャロル↑76、マーフィ↑74

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

25:ルーカス(ケイン)

ニューカッスル・ユナイテッド

90:C・ウィルソン(PK)

この試合を一言で表すなら、誤審といったところか。だが、内容も振り返っておこう。

試合展開としては、終始スパーズがボールを握り、ニューカッスルは後ろでブロックを作り、ロングボールでカウンターを狙う展開。そんな引いた相手に過去何度かスパーズは苦戦してきたため、この試合も苦戦するかと思いきや違った。開始10分でスパーズは2度の決定機を迎えるなど、この日のスパーズはいつもとリズムが違い、ボールが思うようにコントロールできていた。

ニューカッスルの攻撃は、スパーズのボールを奪ったらすぐに前線へロングボールを放ち、五分のボールをコントロールできれば良いといった、思い切った戦術で挑んできた。しかし、この日のスパーズディフェンス陣はしっかりそのボールを跳ね返し、なおかつマイボールにできる回数も多かった。また、全体的に切り替えも早く、奪われた後すぐに奪い返しにいき相手のチャンスを摘み取り、ショートカウンターにつなげるシーンもあった。そのため、開始30分ニューカッスルシュート0に抑えていた。

この試合でいつもと変わってきたのは、攻撃時に両サイドバックが上がって、後ろはCB2枚とウィンクス、ホイヴィアがバランスをとっていた。そのため、クロスが大きくなりすぎても、逆サイドのサイドバックがカバーしてもう一段の攻撃ができるという強みを出すことができた。また、いつになく全体的に縦パスを意識していたように見え、特にホイヴィアの縦パスはかなり効果的だった。ニューカッスルのプレスがあまいことも1つの要因かもしれないが、スパーズの得点シーンもホイヴィアの縦パスからソンに渡してから生まれたゴールだった。

このゴールのシーンもそうだが、しっかりクロスボールに人数をかけてエリア内に入る意識付けがされていたように感じた。前回の試合のEL予選シュケンディア戦では、クロスに人数が入らず、厚みのある攻撃ができていなかった。しかしこの試合では、このような前回までの課題点をほとんど改善できていた。

スパーズの残る課題点は、以前よりかなり少なくなってきた。しかしまだホイヴィアが軽い守備で前を向かれるシーンがあったりと、プレシーズンで気になった点が修正できていないようだ。また、後でも指摘する問題のニューカッスルの得点シーンでは、キャロルについていた選手がベルフワインだったりと、ミスマッチが発生していた。結果論としてヘディングを許してしまったが、そこを前もってクリアできていたら、また違った展開だったかもしれない。

ニューカッスルがこの攻撃戦術をするのであれば、私ならウィルソンではなくキャロルを先発起用していただろう。現にキャロルを投入して以降、ロングボールを納める回数が増えていたし、競り合いの上手さだけでなく、身長という脅威もスパーズに与えられるからだ。また、ニューカッスルは前節ブライトン相手にプレスのかけどころをどうするのか迷い、前線と後ろが間延びする事態が起こってしまった。この試合でもその兆候はあった。簡単に自軍にボールを入れられてピンチを迎えることが多かった。昨シーズン得点ができずに苦しんだシーズンだったが、まだそれを改善するには時間がかかりそうだ。

さて、問題の得点シーンだ。まず、この得点を生むことになったファールのFKだが、ジョエリントンのシミュレーションをとってもおかしくはない。写真を見ても分かると思うが、ジョエリントンとホイヴィアが接触する前にジョエリントンが飛んでおり、もはや接触すらしていないにもかかわらず、スパーズのファール。レフリーは見ていない(もしくは間接視野)にもかかわらず笛を吹いた。このレフェリーは倒れていたら笛を吹く審判だと認識しておいていいかもしれない。

そしてハンドリングのシーン。このハンドは現行のルールでは残念ながらハンドになってしまう。もはや故意か故意ではないかじゃなく、手に当たったか当たっていないかという話になってきた。より高くジャンプしようと意識した際に手が挙がってしまうのは、人間の構造上仕方がないことだ。このハンドはレフェリーではなく、ルールに文句を言うのが妥当だろう。このルールを作った人は、今までジャンプをしたことがない人かもしれない。

オフサイドかオフサイドではないかというところは、難しいところだ。線の引き方次第でどうとでも見れる。正直個人的には、VARでオフサイドが厳密になったといえない。それは映像のコンマ何秒の世界で、足が離れた瞬間をどこにするのか若干のずれでオンかオフか変わってしまうからだ。また、線の太さでもそれは変わる。それなら、人間の目での誤審の方がまだ納得はいく。今後のルール変更に期待したい。合わせて、VARについては後日、コラムを掲載しよう。

話をこの試合に戻すが、試合終了後のレッドカードは、ケインでもサクラメントでもなく、GKコーチのヌーノに提示されたものだったようだ。この抗議でレッドカードを提示するのもおかしなことだ。今日のピーター・バンクスには、今後のレフリングをどうしていくべきなのか、今一度見直していただきたい。

残念なニュースは、ソンが前半の出場のみで交代した件。あれは試合後の会見でモウリーニョ監督が、ハムストリングのケガのようで、長い間離脱してしまいそうとのこと。この離脱はかなりの痛手だ。3節の時点で4ゴール決めているソンの長期離脱ともなると、得点力の不足が懸念されるだけでなく、ケインを休めるためにワントップにソンという布陣もできなくなり、ケインの稼働率も上がってしまう。今週もまた、チェルシー、ELプレーオフ、マンチェスター・ユナイテッドとの大事な試合が控えているだけに、スパーズにとって厳しくなるはずだ。ベルフワインとラメラもコンディションが上がりつつあるだけに、この不安が杞憂に終わることを願うばかりだ。

この試合をまとめると、スパーズはここ最近の課題点を解決しつつある試合展開となっていた。ボールを回すことができ、終始試合をコントロールできていた。ディフェンス面でもロングボールをはじき返すなど終始集中できていたように思う。だが、誤審は試合を台無しにした。確かにそれまでに得点できていないのも問題という意見もあるが、この過密日程を踏まえると、1-0で持ちこたえて勝利するウノゼロでも問題なかったように私は思う。それに、この日のニューカッスルのGKダーロウは称賛に値するビッグセーブやナイスセーブを連発して危機を救っていた。このニューカッスルのGKがマン・オブ・ザ・マッチにふさわしかった。正GKのドゥブラフカがケガで欠場の中つかんだチャンス。彼にはこのまま正GKの座をつかみ取るだけの才能はあるはずだ。今後の活躍に期待したい。

次のスパーズの試合は、日本時間9/30の早朝3:45からチェルシーとのリーグカップ。トッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフだ。

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