トッテナム・ホットスパー vs シェフィールド・ユナイテッド マッチレポート 20-21プレミアリーグ第34節

サッカー記事

20-2シーズンプレミアリーグ第34節、トッテナム・ホットスパーとシェフィールド・ユナイテッドの一戦は、4-0でスパーズの勝利に終わった。

試合詳細

フォーメーション

トッテナム・ホットスパーベンチ

ハート、ドハティ、サンチェス、↑70ウィンクス、↑78ラメラ、シソコ、↑75ベルフワイン、ルーカス、エンドンベレ

シェフィールド・ユナイテッドベンチ

フォーデリンガム、ランドストラム、↑46ベルゲ、↑83ムセ、ロー、↑46バーク、ジャギエルカ、ロビンソン、ゴードン

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

36:ベイル(オーリエ)

51:ソン・フンミン(アルデルヴァイレルト) VAR

61:ベイル(ソン・フンミン)

69:ベイル(オーリエ)

77:ソン・フンミン(ベルフワイン)

試合内容

試合の入りは、両チームとも前線からアグレッシブにボールホルダーに対してプレスをかけてボールを奪いに行く展開になった。しかしそんな中でも、スパーズは立ち上がりこそパスミスが少々あったものの、修正しボールを持つ時間が増えた。

対してブレイズは、スパーズが上手くボールを回していく中、プレスが思うように機能せず、途中はDFへのプレスをやめ少し構えてブロックを形成してスパーズを迎え撃った。これに関しては、下記のポイントの部分で少し触れていきたい。

前半はスパーズがボールを回して優位に立ち、ケインの抜け出しなどでブレイズゴールに迫るも得点が決まらず徐々に焦りが見え始めた。ブレイズも徐々にチャンスを作り出す時間が増えた中、36分にスパーズは先制ゴールを決める。クリアのこぼれ球をオール絵がボックス手前中央でボールを拾い、技ありのロブパスでベイルへ通し技ありのループでゴール。これでスパーズは1-0。その後前半はブレイズのカウンターもあったがブロックし、スパーズもチャンスを何度か迎えるも前半終了のホイッスル。

後半はブレイズが修正しボールを保持する時間が長くなる。しかしそんな中でもスパーズはわずかのチャンスをものにする。51分にアルデルヴァイレルトへのマークが弱くなったタイミングで前線へロングフィード。これに上手く走り込んだソン・フンミンが持ち込みゴール。しかしこれはVARでわずかにオフサイドとなり取り消しに。シーズン前半戦の上手くいっているときのスパーズを彷彿とさせるようなシーンだった。

スパーズはこのままずるずると1点のまま終盤にもつれ込むかと思われたが、この日は違った。61分にコーナーのこぼれ球をソン・フンミンが上手く処理して2人を交わし中央フリーのベイルへ。そのまま9番が持ち込みカウンターがさく裂し2-0とした。

さらに69分に間延びしたブレイズの中盤で受けたデレ・アリが右アウトでオーリエにパス。そのオーリエはインに入り込み中央で待つベイルに。そして左足でダイレクトミドルを放ちこの試合ハットトリックを記録。77分にはオーリエが再び中央でボールを持ち左を走るソン・フンミンへ。そしてやや後ろに流れたボールを体幹の強さで巻いてシュートを放ちゴール。

その後、スパーズはピンチがいくつかあったものの、守備陣のシュートブロックやクロスをブロックするなどロリスにほとんど仕事をさせることなく未然に防いだ。そして試合はこのまま4-0で試合終了。スパーズはメイソン指揮官になってからリーグ戦で2連勝を飾った。

試合のポイント

私の思うこの試合のポイントは、攻撃時の自由度、デレ・アリの動きとブレイズのプレッシングの3つだ。

攻撃の自由度

この試合でモウリーニョ監督の時と変化があったとしたら、それは攻撃の際の自由度が一番の変化だったといえるのではないだろうか。

特に、右サイドバックのオーリエに関しては攻撃時のポジション取りや動き方が、左のレギロンのようにタッチラインを駆け上がるのではなく、インに入ってボールに絡むシーンが多かった。これによって中央を固めるブレイズにとってマークの受け渡しが難しくなり、ずれが生じてスパーズの選手のうち誰かがフリーになるシーンがあった。

とはいえ、ある程度の規律があったのも事実。この試合に関しては、ホイヴィアは攻撃時にあまり上がりすぎることなく、ブレイズのカウンターの芽を摘む仕事を忠実にこなしていた。自陣に入られる前の守備は見事でそこから起点になるシーンも少なくなかった。

また自由度でいうと、シーズン前半戦でたびたび見られたアルデルヴァイレルトからのフィードにソン・フンミンが走り込むシーンも、VARで取り消しになったがケインやデレ・アリが降りてCBやボランチを引き付けたところに走り込む動きで最近は少なかった自由度を体現していた。

攻撃時に自由なポジション取りができていたからこそブレイズの守備を翻弄でき、厚みのある攻撃から守備への切り替えが早く前線でボールを奪うことができ、それが攻撃的なスパーズのスタイルに導いたのではないか。

デレ・アリの動き、ブレイズのプレッシング

デレ・アリはこの試合、32節に途中交代で数分リーグ戦に出場したものの、3月5日以来のリーグ戦スタメン出場を果たした。試合を観る限りではまずまずだったといえるのではないか。

この試合の役割は、当初はケインやソン、ベイルとコンビネーションを取って攻撃時のクオリティを上げることが役目だっただろう。しかし途中からは、後ろから攻撃時に前線へつなげることが役割になった。それが後ろに下がってボールを受けに行く理由だった。福西さんの言うように、前線での攻撃参加も持ち味ではあるが、こういった役割をこなせるのも、デレ・アリのアドバンテージだ。

ではなぜスタイルを変更したのか。それはブレイズが前線から鋭いプレッシャーをかけるのを制限し始め、ある程度ブロックを形成した守備に変更してきたからだと思う。というのも、前半立ち上がりは比較的CBに対してもブレイズはプレッシングに向かってボールを回収しようと試みていたが、途中からスタイルを変更。これにより中盤でスペースがなくなりボールを前へ運ぶことが難しくなった。

これを打破するにはいくつか選択肢がある。1つはCBからのフィードで裏を狙う。CBへのプレスが弱まったということは、それだけ正確なフィードをする時間が生まれるということ。現にこれは遂行できており、惜しいチャンスを作れた。2つ目はCBが持ち上がって守備陣形を乱すこと。しかしこれは両CBともにあまり前に行くことなく、引き付けることができずに結果的に守備陣形を崩すとまではいかなかった。そして3つ目は中盤の選手が降りてきて相手選手を釣りだすこと。

この3つ目をデレ・アリが担った役割でブレイズの守備陣形を崩して、さらにその空いたスペースにケインが降りてきてCBを引き付けてといった感じだ。これによってこの試合では比較的ビルドアップがうまくつながってチャンスメイクをより多くすることができた。

ブレイズは当初前線から奪いに行く形だったが、選手が出ていったスペースを上手く突かれ始めたことが、前線から仕掛けに行くのではなくブロックを形成した形に。一旦はスパーズを封じていた時間があったが、上記で述べたようにデレ・アリの動きなどによって釣りだされてスペースを埋めることができなかった。このプレッシングの際にブレイズは連動して仕掛けることができなかったことが、この試合で大量失点を重ねてしまったと私は見ている。

したがって、この試合のスパーズの大量得点は、ブレイズが相手だったから起こりえたものと、今は私は見ている。次回の試合でどのような試合運びをしてチャンスメイクをしていくのか。そこでメイソン指揮官の真価が問われるとみるべきではないか。

次の対戦相手

スパーズの次の対戦相手は、日本時間5月8日の20時30分からアウェイでリーズ・ユナイテッドとの一戦。時間的には土曜日の早い時間からのキックオフということで、日本人にとっては感染しやすい時間ではないだろうか。リーズ・ユナイテッドも前線からのプレッシングを得意とするチームなだけに、どのような試合運びを行うのか。非常に楽しみな一戦である。

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