トッテナム・ホットスパー vs ワトフォード マッチレポート 21-22プレミアリーグ第3節

サッカー記事

21-22シーズンプレミアリーグ第3節、トッテナム・ホットスパーとワトフォードの一戦は、1-0でトッテナム・ホットスパーが勝利を飾り、これで開幕から3連勝となった。

メンバー選考

フォーメーション

スパーズベンチ

ゴリーニ、ドハティ、ロメロ、セセニョン、ウィンクス、デイビス、↑87ブライアン・ヒル、ロチェルソ、↑68ルーカス、

ワトフォードベンチ

エリオット、↑51エンカギア、ローズ、カバセレ、ルーザ、↑71クレヴァリー、セマ、フレッチャー、↑65エルナンデス

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

42:ソン・フンミン(FK)

試合詳細

この試合に勝利で3連勝になるスパーズは、今シーズン残留を明言したエースのハリー・ケインが今季初スタメンに名を連ねた。前節からはルーカスがケインに代わったのみの変更。

対するワトフォードは、前日に加入が発表されたシソコが早速スタメンに入るサプライズ。前節からの変更は、シソコを合わせて4人の変更でクリーンシートで敗れたブライトン戦を払拭しようと試みる。

序盤は開始早々ワトフォードGKバッハマンのパスミスからいきなりスパーズはゴールに迫るが決めきれず。ワトフォードにやや不安が募る。するとすぐにワトフォードにもチャンスが巡ってくるも、これはダイアーがナイスブロックでしのいだ。

いきなり2つのチャンスができたため、比較的オープンな試合展開になるかと思われたが、その後はワトフォードの低く全員で守備に徹する姿勢にスパーズは大苦戦。対してワトフォードは、サールやデニスといった両サイドのスピードスターを中心に鋭いカウンターを狙う。

しかしワトフォードの攻撃陣を両サイドバックのレギロンやタンガンガ、さらには中盤3枚デレ・アリ、ホイヴィア、スキップがカバーに入ることで自由にプレーさせることなくしのぐ。

我慢の時間が続いたスパーズだが、ついに均衡が破れる。42分にベルフワインの受けたファールで得たワトフォード陣内ゴール左側からのFKをソン・フンミンがエリア内へボールを送ると、これに誰も触れることなくゴールへ。これでスパーズは先制点を手にする。

後半はワトフォード右サイドバックのキャスカートが負傷離脱でエンカギアに。攻撃面でもキングに代えてエルナンデスを投入し流れを変えようと試みる。

しかしワトフォードの交代直後の67分に、スパーズはカウンターでビッグチャンスを演出。ソン・フンミンのパスカットから前へそのまま持ち上がり、右サイドを並走したケインへ。そのケインがダイレクトで中央に折り返しデレ・アリがエリア内に侵入しシュートを放つも惜しくも枠外。スパーズはここでゴールを決めて少しでも勝利を手繰り寄せたかったところ。

その後スパーズはルーカスを68分に投入し変化を付け、87分にはブライアン・ヒルを投入し試合を締めにかかる。そしてそのまま試合終了。スコアは1-0でスパーズが3連勝を飾った。

気になるポイント

私がこの試合で気になったポイントは、ケインが入ったことでどう変化があったのか、ビルドアップ時の中盤のポジショニング、この戦い方をシーズン終了まで継続できるのかの3つだ。

ケインが入ったことでどのような変化があったのか

まずこの試合で今シーズン初スタメンのケインについて。この背番号10番が入ったことによってどのような変化があったのだろうか。

まず前節までをおさらいしよう。前節までは3トップに左からベルフワイン、ソン・フンミン、ルーカスだった。今節はベルフワイン、ケイン、ソン・フンミンになった。ケインとソン・フンミンはもちろんながらタイプの違う選手だ。それがどう変化を起こしたのだろう。

試合開始序盤は、ケインはあまり降りてくることなくトップの位置で構えていた。しかしながらこの中央をしっかり固めるワトフォードの守備陣が厚く、ケインになかなか縦パスが入ることはなかった

そこで途中からビルドアップ時にケインが少し下がって受けに来るように。また中央だけでなく、両サイドのソンやベルフワインと流動しながらポジションを入れ替えつつ攻撃を組み立てるように。

これが少しずつ形になり、28分にはスキップからの縦パスをケインが受けてファールをもらうなど徐々にケインを活かした攻撃を作れるようになっていった。そしてケインが降りてくることで、中央のCBが引き付けられた瞬間にソンやベルフワインが何度も中央に斜めに侵入してくるシーンが多々あった。

前節までは、この中央への縦パス、楔がなかなか入りにくかったことが、攻撃を上手く形成できずウルブズ相手に苦戦を強いられた。このワトフォード戦も序盤はケインに入りにくかったため、昨シーズンのモウリーニョ政権下でのケインの働きのような、降りてくる動きから攻撃を組み立てれるように。

ヌーノの戦術というより、今のところは昨シーズンのモウリーニョ政権で得られたものを上手く利用し、そこにプラスアルファの厚みをもたらしているように思う。メンバーもスキップ以外は昨シーズンから大きな変更がないため、ここからどのようにヌーノ自身の色を出していくのか注目していきたい。

ビルドアップ時の中盤のポジショニング

試合を通して気になったのは、ホイヴィアとスキップのポジショニングについてだ。ビルドアップ時においてホイヴィアとスキップは比較的CBに近い低い位置でプレーしていた。

このポジショニングの意図は何か。私はCBオンリーのビルドアップに不安があるため、両サイドバックが高い位置を取ることからカバーに入るための2つがあるように思う。

まず1つ目のCBのビルドアップ能力の不安な点。これは前節のウルブズ戦59分にダイアーが持ち運んだがミスをした場面など、昨シーズンからこのサンチェスダイアーには不安が残る。とはいえ今シーズンのサンチェスのフィード能力の高さは、昨シーズンと比べ物にならないくらい良いため今はそこまでではないが。

話を戻して、このサンチェスのフィード能力しかり、中盤のフォローがあるからこそ、ある程度の余裕が生まれ、そしてマークも分散されるためサンチェスやダイアーに余裕が生まれ結果的にいい方向に向いているように思う。

そしてもう1つが大きな要因だと思うが、ヌーノ就任以降は両サイドバックが比較的高い位置を取り、サイドハーフはやや内側に絞ったポジション取りをする。そのためビルドアップ時にはCBの両脇がフリーなスペースになりやすい。万が一高い位置で奪われた場合のリスク管理として中盤がビルドアップ時には低い位置取りをしているのではないだろうか。

このポジションを埋めるため、レギロンが上がったスペースにはデレ・アリが入って、反対のタンガンガが上がったスペースにはホイヴィアが入ることが多かった。そしてスキップはバランスを見ながらサポートに。

この動きのおかげか相手の中盤はスパーズ陣内に引き付けられ、中盤が間延び。すると降りてきたケインに当てることや、両サイドにロングボールを供給しやすくなるなどメリットが。

まだ第3節のためもう少し試合を観ていく必要はありそうだが、いずれにしてもこの低いポジショニングは意図的なものであり、これが今のところ失点0で3連勝した要因かもしれない。

この戦い方をシーズン終了まで継続できるのか

最後は不安な点だ。この中盤の運動量重視の戦い方をシーズンの最後まで継続できるのかどうか。

デレ・アリは今シーズンここまでチーム内走行距離トップ。このチームの戦術だと中盤はサイドバックのスペースを埋め、エリア内に侵入してゴールを脅かす3人目の動き、しっかり戻ってブロックの枚数を増やすなどボックストゥボックスの動きが重要になる。

果たしてこの運動量の負荷が高い中盤の戦術をシーズン通して継続できるのか。私は続けていくのならターンオーバーが必要不可欠だと思う。現状中盤はスキップ、ホイヴィア、デレ・アリがファーストチョイスで、控えにはロチェルソ、ウィンクス、エンドンベレがいる。

しかしながら、ロチェルソはアルゼンチン代表に合流することが9月だけでなく10月以降の代表戦もあると思われ、隔離期間も含めると11月までは軸としてのプレーをさせないのではないか。

そしてエンドンベレに関しては、ボールを持って持ち上がる能力に関しては、スパーズのどの選手よりも上手いだろうが、攻守の切り替えの体力面やスピードに関しては、残念ながら今のチームにフィットするとは思えない。ヌーノ監督もここまでベンチにすら入れていないことを考えると、構想に入っていない可能性も。

すると中盤の起用できる控えは当面ウィンクスのみ。シソコも放出した現状、枚数の不足は否めない

この戦い方を継続するにあたっては、まず間違いなく中盤の枚数を増やす必要があるだろう。移籍期間終了まで残りあとわずか。果たして中盤に誰か獲得するのだろうか。もしくはプランBがあるのか。目が離せない。

次の試合

スパーズの次の試合は、代表ウィークを挟んだ日本時間9月11日土曜日20時30分にアウェイでクリスタル・パレスとの一戦だ。

この代表ウィークで誰も怪我せず無事に戻ってくることを願いたいところだ。

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