トッテナム・ホットスパー vs ウォルバー・ハンプトン マッチレポート 20-21シーズンプレミアリーグ第36節

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20-21シーズンプレミアリーグ第36節、トッテナム・ホットスパーとウルブズの一戦は、2-0でトッテナム・ホットスパーの勝利に終わり、CLやEL圏争いに望みをつなげた。

試合詳細

フォーメーション

スパーズベンチ

ハート、ドハティ、サンチェス、↑68ウィンクス、↑89シソコ、↑82エンドンベレ、ラメラ、ベルフワイン、ルーカス

ウルブズベンチ

ルディ、ヌーリ、マルサル、ボリー、キルマン、↑73ネベス、カンタリー、↑63ジョゼ、↑82コルベアヌ

スコアラー

トッテナム・ホットスパー

45:ケイン(ホイヴィア)

62:ホイヴィア

メンバー選考

両チームのメンバー選考を見ていこう。

トッテナム・ホットスパー

スパーズはデイビスが負傷離脱。オーリエに関してはケガで離脱したとの情報があったためメンバー外に。

今回のメンバー選考は、前節からオーリエをタンガンガに変更したのみ。このポジションに関してはケガで離脱以外にも、前節右サイドからの攻撃にさんざんやられていたため、より守備的なタンガンガを選択したのではないか。

ここまでのメイソン指揮官のメンバー選考を見ている限りでは、今シーズン終了までの暫定というところもあり、モウリーニョ監督の残したものを上手く活かしつつ(ダイアー、アルデルヴァイレルトのCBなど)、そこにメイソン自身が一緒にプレーした経験のある選手たちといった、信頼度の高い選手を選んでいるように思う。

ウルブズ

ウルブズはこの試合で前回の直接対決と同様に4バックを採用。

メンバーは前節から4人を変更。トラオレこの試合ではスタメンだったが、スパーズはサイドからのクロスボールに対して今シーズンは弱いので、そこを狙うために彼の縦への突破力を期待しての起用だと思う。

セメドがこの試合では本職の右サイドバックではなく左サイドバックに起用されていた。その理由として、ベイルのスピードを警戒したのではないか。そして前節スパーズの右サイドがかなり脆かったため、ウルブズ左サイドからの攻撃を活性化させたかったのではないかと思われる。

試合展開

試合はスパーズがボールを持つ時間が多かった。

守備の時にも、スパーズは前線からプレッシングに行っていたが、ウルブズは比較的前がかりには行かず、ブロックを形成して構えて守っていた。

この展開の中、スパーズは開始5分でケインのミドルシュートがポストをたたく惜しいシュートを放つなど、幸先の良いスタートを切る。一方のウルブズもギブス=ホワイトやトラオレがサイドから突破してチャンスを作る。しかしウルブズは中に入ってくる枚数が足らずなかなかゴールを脅かすことができていない。

中盤でのせめぎあいが続く中、前半がこのまま終わるかに思われたが、45分にケインが決める。ホイヴィアからの1本のCB裏を狙うロングフィードに抜け出したケインが、ウルブズディフェンダーをかわしてシュート。これがゴールに入りオフサイドもなく、メイソン就任以降初ゴールを決めた。

先制したまま前半を終えて後半へ。後半もスパーズがほとんどの時間でペースを握った。ケイン、デレ・アリと2度のポスト直撃のシュートがあるなどゴールへの期待が高まる中、62分に待望の追加点。左サイドバックのレギロンがタッチライン際で踏ん張り中央へクロス。ソンが受けて逆サイドのベイルにパス。これをダイレクトでシュートを放つもパトリシオがナイスセーブ。しかしこのセカンドボールにホイヴィアが詰めてゴール。この試合でホイヴィアは1ゴール1アシストの活躍を見せ、結局スパーズが2-0で勝利をおさめた。

試合のポイント

この試合のポイントは、全員が上手く機能していた点だ。特にデレ・アリに関しては、攻撃時にパスから崩す役割だけでなく、守備にも非常に献身的に走っており、要所要所でウルブズの攻撃を遅らせるなど攻守ともに貢献の高さが光っていた。

今回はいつもの試合のポイントではなく、残り2試合をどのように戦っていくべきなのかを考えていこう。

スパーズは現状、メイソン指揮官の初陣となったサウサンプトン戦より後の試合では、リーグ戦3試合でオーリエをタンガンガに変更した以外、メンバーを固定している。残り数試合でありなおかつ、暫定的に急遽指揮を執った以上、リスクのある大きな変化を必要とするメンバー選考の変更はないと思われ、残り2試合もこのメンバーを中心にケガなどを考慮して選んでいくだろう。

この試合で個人的に気になったのは、タンガンガの攻撃参加に関してだ。やはり本職ではない以上、攻撃面における能力はそこまで高くなく、オーリエやドハティに劣ってしまう。しかしながら、彼の守備能力は現在のスパーズの不安定な守備には必要だと思う。それは、前節のリーズ・ユナイテッド戦で右サイドからの攻撃に再三やられ続けたことからも明白ではないか。

では、タンガンガをフォーメーションに加えてどう組み立てていくのか。私は可変的な3バックを採用しても良いのではないかと思う。ヴィラもレスターもカウンターのスピードが速く鋭い。ホイヴィアを攻撃時にCBの間に落ちてくるシステムも良いのだが、この試合のようにホイヴィアが攻撃時には飛び出してくることができ、守備時にはCBの一列前でボールを奪うことができれば、そこから攻撃につなげることもできる。できることならホイヴィアは、降りてくるのではなく、前に飛び出せる位置にいてほしい。

これを考慮すると、攻撃時にタンガンガがあまり前に行くのではなく、後ろにいてバランスを取っていた方が良いのではないか。

これであれば、レギロンの攻撃参加も期待でき、ベイルの単独突破にも期待がかかる。さらにケインとソンの2人がエリア中央付近にポジション取りをすることで、相手選手を引き付けることも可能だ。

サイドへのフォローは、デレ・アリがこの試合でもできていたように、彼が補うことができていたし、ロチェルソもその1人だった。もちろんソン・フンミンもスタートは左サイドの選手であるため、左サイドは厚みをもたらせることが可能、ケインもサイドに流れることもできる。とはいえ、サイドからの攻撃枚数にやや厚みが少ないため、ケインやソン・フンミンの負担も今まで以上にかかることもある。またケインが流れてしまった場合に誰がどのタイミングで中央に位置どるのかも重要なポイントになる。

そして最もネックなポイントがあるとしたら、やはり用意できる時間が相当に少ないことだ。どのような試合であれど、準備できる時間が少ないと試合の際にゴタゴタして敗戦してしまうケースがあるようだ。とある方に、過密日程で最も大変なのは体力的な面なのかを私の本職の時にお伺いした際には、体力もそうだが相手チームの研究や準備が少ない方もより大変とお答えになられた。そのため、残り2試合という段階でこの可変式3バックを慎重なメイソンが行うかどうかは不明だ。しかし、オーリエがケガでありスパーズの右サイドからの攻撃を警戒する以上は、タンガンガのポテンシャルを引き出すためにはこのシステムを採用しても良いのではないか。

スパーズは残りアストン・ヴィラと最終節にレスター・シティとの一戦が控えている。ヴィラとスパーズは2-0でスパーズが勝利、レスターとは0-2で敗戦している。この2試合を勝利してヨーロッパのコンペティション参加への切符をより確実なものとし、そして他チームの結果次第で棚ボタを狙える位置にいたいものだ。

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