トッテナム・ホットスパーの補強について考える(20-21シーズン冬の陣)

サッカー記事

トッテナム・ホットスパーは、2021年1月1日時点で15試合を終えて7勝5分3敗。得点数26の失点数15。勝ち点26で5~9位のアストン・ヴィラ、チェルシー、マンチェスター・シティ、サウサンプトンと並び得失点差などで7位に位置する。

12月頭の時点では首位だっただけに、ここ数試合で一気に弱点、連戦による疲労などでコンディションを落としつつあるといえる。以前にDAZN解説者の粕谷秀樹さんが、スパーズのCBなどの守備陣営に不安を覚えるといったような記事を出し、サポーターの反感をかったが、今まさにそのような状況になってしまったといえる。

今回は、その守備陣営を含め、スパーズはどこが補強のポイントなのか。人員整理するべきなのか。今出ている噂は誰か。それらを体現するにはどの選手がいいのかなどを書いていきたいと思う。

スパーズの補強ポイント

まずは、スパーズがどこを補強するべきなのか。私の意見も踏まえながら見ていこう。

センターバック

スパーズはリーグならアーセナル戦以降、公式戦ならアントワープ戦以降5試合連続で失点を許しており、クリーンシートからは再び遠ざかっている。

特に気になるのは、やはりセットプレーでの守備だろう。試合終盤のコーナーキックやサイドからのフリーキックといったセットプレーからヘディングによる失点が、この5試合だけでなく今シーズン当初から問題になっている。

私も再三ブログに書いてきたが、まずこの守備を改善する必要がある。しかしながらシーズン前半戦を戦ってきた中で、モウリーニョ監督もさすがに修正しようと試みているだろうから、あとは選手の問題ともいえる。

また、アルデルヴァイレルト、ダイアー、サンチェス、ロドン、タンガンガといったメンバーをそろえているCBだが、ケガがち、コンディションの波がある、年齢などを踏まえてもCBは人員整理も含めて考えていくべきだ。

よって、まずは夏の移籍市場でもたくさんの噂があったように、CBの獲得は第1ではないだろうか。

ホイヴィアの相棒

次いで、ホイヴィアの相棒に関してだ。現在のファーストチョイスはシソコ。滅茶苦茶シソコが悪いわけではないが、これ以上の選手が現状いないというのもまた事実。

中盤には現在、ウィンクス、ジェドソン、デレ・アリ、ロチェルソ、エンドンベレがプレー可能だ。エンドンベレとロチェルソはトップ下でスタメンに入る機会が多いので省くが、それ以外でも3人はいる。

とはいえ、ジェドソンは今シーズン出番なし、ウィンクスとデレ・アリは主にカップ戦が主戦場になりつつあり、ターンオーバー要員となっている。

モウリーニョ監督は、このポジションに今のところは当たり負けせず、オーバーラップしたサイドバックのポジションを瞬時に埋めることができ、攻守に貢献できるいわゆるボックストゥボックスの選手を好んで起用しているのだろう。

過去に率いていたチームでは、チェルシーではランパードとマケレレ、マドリーではシャビ・アロンソとケディラ。基本的にはパサーで走れる選手と潰し屋を起用しているため、今後もそれを目指していくのではないだろうか。

となると、ホイヴィアはどちらかというと潰し屋の部類に入るだろう。するとその相棒は、足元が上手く攻守に貢献できる選手を欲するはず。

現状、シソコはボックストゥボックスだが、足元の技術は高くなく、ウィンクスとデレ・アリは足元はあるが守備時の貢献度がイマイチ。ジェドソンはここのところ出番がない。

さらにファーストチョイスのシソコは、年齢なのか昨シーズンのケガ明けからそれまでの推進力が以前までより衰えているように感じる。

よってシソコの後釜を含めてこのポジションは補強が必要といえる。もしくはシステム変更は必須か。

サイドアタッカー

サイドアタッカーは現在ソン・フンミン、ベルフワインがファーストチョイスになりつつあり、ルーカス、ベイル、ラメラがいる。

とはいえ、ベイルとラメラはケガがち。ルーカスはかつての輝きを失いつつあり、守備時の働きにやや不満を覚える。

すると、絶対的エースのソン・フンミンと攻守への貢献が高いベルフワインが計算できる選手といえる。

このポジションは人員整理が必要で、なおかつソン・フンミンのターンオーバーもできるような選手が必要だろう。

若手GK

このポジションは、もし資金などに余裕があればで問題ないが、若手GKの獲得はいつの日か必ず必要になるだろう。

絶対的守護神ロリスは現在34歳、2ndGKハートは33歳、3rdGKだが実質構想外のガッサニーガは28歳。ホワイトマンは23歳。

息の長いポジションとはいえ、そろそろロリスのしっかりとした後釜が欲しいところだろう。とはいえロリスを放出しない限り今すぐに必要なポジションではない。

人員整理

さて、補強が必要なポジションを挙げ終えたところで、ここでは人員整理の話をしていこう。

現在モウリーニョ監督がどのように考えているのかは不明だが、現状のメンバー選考をみていくと少しずつ分かってくる。

まず、ガッサニーガ、ジェドソン、ローズは間違いなく構想外といえる。ベンチ入りすらままならず、ローズに至っては背番号も失っている。(1/4追伸:ジェドソンは17節リーズ戦でベンチ入り)

次いでサンチェス、デレ・アリ、ウィンクスか。この3人は現在主にカップ戦を主戦場としており、選手層のことも考えると今すぐの放出はなさそう。とはいえ、彼らも若く出場機会を求めている。オファーと金額次第ではスパーズ側も考慮に入れるだろう。

また、この3人は直近の試合で試合出場のチャンスをもらっているが、ストーク戦、ウルブズ戦それぞれでミスなどがあった。今後スパーズにいてチャンスを確保できるのかは微妙なところ。そのため、選手を獲得するための金額、玉突き移籍などで人員整理をするなら十分あり得る。

あとはオーリエ、シソコ、ルーカスか。彼らは現在出番こそあるものの、消去法で選ばれているといってもいいかもしれない。オーリエは強豪チームとの対戦で重宝されている、シソコは基本的にスタメンである。ルーカスはここのところベンチスタートだが、スピードを考えるとこのスーパーサブの使い方が一番だろう。

この3人は、現状はポジションがあるため、こちらも今すぐの放出要員ではないだろうが、オファーの金額次第といったところだろう。

今出ている噂

今出ている獲得の噂のある選手は、以下の通り。

GK

GK:ドンナルンマ(ACミラン)

彼は次の夏にミランとの契約が切れる。そのタイミングを狙っての獲得を狙っているといっていいだろう。このイタリア人は、ミランの正守護神であり、今シーズンのミランはリーグ戦でも好調。そのため、チーム次第ではミランとの契約延長もあり得る。またPSGなど競合するチームもあり金銭面でも厳しいか。あまり期待はできない。

DF

CB:セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)

レアル・マドリーの主将は現在ロリスと同じ34歳。スパーズは近年若手の獲得が多いだけになかなか現実味がないといえる。しかしながら、このポジションの絶対的ともいえる選手がいないのも事実。

このキャプテンは、ドンナルンマと同様に6月で契約が切れる。そのため大きな移籍金が発生しにくいのは事実。とはいえ年齢と年俸を踏まえると、スパーズ的には厳しく、また他にも獲得したいチームはたくさんあるだろう。あまり期待はできない。

CB:シュクリニアル(インテル・ミラノ)

インテルの26歳CBは、昨シーズンから出番が減少していたものの、今シーズンに入ってここ最近の試合では3バックの右CBとして活躍。マドリーにCLで敗れた試合から出場しており、9試合7勝1分1敗でリーグ戦では全勝中。

現状、インテルでの序列は少しずつ上がってきている。契約は2023年6月まで。残り2年半の契約があり夏よりも高額な移籍金になる可能性がある。とはいえ長らく噂があったため、獲得の可能性は十分ありうる。

RSB:タヴァーニア(レンジャーズ)

イングランド人の29歳の右サイドバック。レンジャーズで現在キャプテンマークをまいており、チームを指揮するのはリヴァプールのレジェンドであるジェラード。そしてFWにはスパーズで活躍した経験を持つデフォーがいる。リーダーシップを学べるレジェンド、スパーズを知る選手がいるため、獲得はしやすいかもしれない。オーリエの去就次第だろう。

MF

MF:ケディラ(ユベントス)

この33歳のドイツ人は、契約年数が残り半年。本人はこの夏にチームから契約破棄の話があったものの、それを拒否した模様。そのためユベントスからしてみると放出要因最有力候補だ。彼にはエヴァートンの噂もある。競合するチームとの移籍金次第になるが、そこまで高騰はしないだろう。とはいえプレミアリーグ未経験で33歳という年齢を考えると、いささかリスクがあるか。だがモウリーニョはケディラにとって恩師にあたる。可能性はあるだろう。

MF:エリクセン(インテル・ミラノ)

このデンマーク人は言わずと知れたスパーズで実績を持つ選手。昨シーズン冬にスパーズからインテルへ移籍したものの、インテルの指揮官アントニオ・コンテの構想外になってしまい、ベンチを温めるシーズンを過ごしている。

インテル側は放出したい意向が見え、スパーズに逆オファーをしたという報道あり。だがスパーズは獲得意向がないとも。とはいえ現状、引いた相手に対してアイディアが不足しているのも事実。そのため、再びエリクセンが望むのであれば、十分可能性はある。

MF:ザビッツァー(RBライプツィヒ)

長らくシーズンが始まった当初から噂のある選手。26歳のこの選手は、シソコのポジションができるだけでなく、両サイドハーフやトップ下もマルチにこなせる選手。飛び出しのタイミング、ミドルシュートと攻撃へのアクセントのほか、今シーズンからキャプテンになりリーダーシップも。

契約は2022年6月まで。残り1年半で本人も移籍に前向きとの報道もある。移籍金は60億くらいとのことだが、その価値は十分ある。

MF:ウォード=プラウズ(サウサンプトン)

彼はホイヴィアがサウサンプトンから抜けてキャプテンに就任した。今シーズンは大活躍で、サウサンプトンも上位にキープしており、スパーズと勝ち点が並んでいる。プレースキックも上手く、現在セットプレーにおいて期待値の少ないスパーズにおいては欲しい選手ともいえる。

とはいえ残り契約年数は2025年6月までと4年半もある。獲得するには、それ相応の移籍金が必要であると思われ、獲得への道のりは容易ではないだろう。可能性は低いか。

FW

パウロ・ディバラ(ユベントス)

シーズン前の夏に噂があった選手。とはいえそれ以上の進展はなさそう。補強ポジションでないため、よほどのことがない限り、まずありえないだろう。

私の考える補強プラン

補強プランや人員整理、獲得の噂のある選手は以上に挙げたとおりだが、ここからは私の考えるプランを話していこう。

まずCBについてだ。このポジションの補強はこの移籍市場の目玉だろう。アルデルヴァイレルトは欠かせない選手であり、ダイアーは重宝されているものの、現状サポーターは満足できていない。とはいえ長い目で見る必要があるのかもしれない。

他はサンチェス、タンガンガがいるものの、一方は好不調の波が激しく、一方はケガがち。サンチェスは24歳という年齢を考えても将来を見据えて残しておいてもいいと思うが、オファーの金額次第では放出しても良いと思う。タンガンガはユース上りなどを考慮してまだ長い目で様子を見てもいいだろう。

すると、レンタルバックのフォイス、カーター=ヴィッカーズを考えてもやや物足りないか。やはり上記に挙げた選手もしくは、プレミアリーグ内で活躍している選手の獲得は必須か。

個人的にはアストン・ヴィラのタイロン・ミングスはどうだろうか。左利きで196cm。足元も上手く左利きで27歳。残り契約年数は3年半あるものの、イングランド人であり希少種だ。私はこの選手をおすすめしたい。

続いてボランチのポジション。ここは個人的に、無理してまで獲得にいかなくてもと思う。その理由は、来夏にはスキップが戻ってくること、さらにはエンドンベレとロチェルソも起用することができ、コンバートするのもありだと思うからだ。だがザビッツァーならありか。ザビッツァーに関してはサイドアタッカーもできるからだ。

もし補強なしのプランなら、システムを4-3-3にしてアンカーにホイヴィアのみでインサイドハーフでエンドンベレとロチェルソでもいいか。

だがロチェルソは現在負傷中。今後エンドンベレも負傷しないとはいえず、中盤は手薄になる可能性がある。そのためザビッツァーがベストな補強ではあるが、ケディラを数シーズン獲得して来夏のスキップが帰ってくるまで様子を見るのもありではないか。

サイドアタッカーは具体的に名前があまり上がっていないのは事実。もしザビッツァーを獲得するのであれば、ここのポジションも補うことができるため、やはりボランチと同様にザビッツァーなら獲得する価値はある

また、エリクセンが戻ってくるなら、サイドで攻撃の起点を作る戦術でも良いかもしれない。守備時はケインとソンを前線に残して4-4-2に近い形で、攻撃時は4-2-3-1。とはいえやはりこのポジションのさらなるオプションは必要だろう。

サイドアタッカーなら、やはり個人的にはウルブズのアダマ・トラオレか。2023年6月までの契約で残り2年半。昨シーズン対戦した際にはヴェルトンゲンなどの選手が獲得を進言したとのうわさもあり、その実力は折り紙付き。前線への推進力もあり、モウリーニョの現在のカウンターサッカーにはうってつけではないか。

まとめ

以上が補強ポジションと噂、私の考えるプランだ。移籍市場は開かれたばかり。基本的にいつも最終日にドラマがあるが、今シーズンはどうなるのだろうか。

たくさんのチームが財政的に厳しくなる昨今、どのチームがどのような補強をしていくのか。楽しい1か月が始まった。

皆さんも様々なご意見を頂けますと幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました