サッカーチームで最も目立つのはもちろん選手ですが、そこには多くの選手を支えている人々がクラブ内にいることで、組織として成り立っています。
目立つ順番でいけば選手、監督、コーチなどの順番になると思いますが、私含む芝生管理者含めて、クラブ内にはどんな仕事があるのでしょう?
今回は選手、コーチ、監督以外で見ていきたいと思います。当然私は芝生管理者ですので、それぞれに仕事に詳しいわけではありませんので、簡単な紹介のみとなりますのでご了承ください。
また、間違いなく私が知らないクラブのお仕事もあると思いますので、私が新しいお仕事を発見した際には、随時更新していきたいと思います。
ひょっとしたら今、サッカーが好きでクラブで働いてみたいけど、コーチのライセンスは無いし、、、などと悩んでいる方は、こういった選択肢もあるよといった参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!
ちなみに以前、noteの方では、海外での仕事の探し方について書いたものを投稿しています!メインはグラウンズパーソンに関してですが、仕事の探し方や履歴書の書き方など参考になる部分は多くあると思いますので、ぜひご一読ください!
このブログの作者Ikumiはアーセナルで
グラウンズパーソン(グラウンドキーパー)として働いています。
今までも芝生に関しての記事をたくさん書いてきましたので、
気になる方々はぜひ過去の記事を遡ってみてください。
SNSも発信中。気になる方はぜひフォローを!
Twitter: @Ikumi_grounds
ブログの作者Ikumiより
コーチにも種類がある
近年のサッカークラブ内のコーチにも、多種多様な役割が出来ているように感じます。
ヘッドコーチやアシストコーチ、GKコーチ、フィジカルトレーニング専門のコーチはもちろんですが、試合情報、相手の情報を分析するアナリストやセットプレー専門のコーチングスタッフなど、より専門性に特化した役割を持つ方が増えてきたなと感じます。
私はこれ以上詳しくありませんが、気になる方は個人的に調べてみてもいいかと思います。
選手の身体をケアするお仕事
選手の身体をケアするトレーナー、アスレティックトレーナー、理学療法士などと言われる役割の方々がいます。
コーチングスタッフとは異なり、戦術などではなく選手の疲労を少しでも回復させるため、ケガをした際の回復を手助けするなどのお仕事です。
マッサージなどを行う方や、実際にピッチ上での選手の動きがどのくらい戻ったのか、体力を元に戻すためのトレーニングを行う方などがいらっしゃいます。
用具スタッフ
キットマンと呼ばれることの多いお仕事で、主に練習前の道具の準備を行ったり、ゴールを指定の場所に移動させたり、その後片付けや道具の清掃などを行っている方です。
日本にいたころにも多くの方々を見てきましたが、非常に忙しそうで大変なお仕事だといつも感じていました。
チームドクター
ケガをした際にピッチ上に走って選手のもとに駆け付けて初期の治療をするなど、選手のケガの症状などを判断してくれる方。
外傷含め様々な医学的知識が必要な役割だと思います。
アーセナルには、私を助けてくれた1stチームのドクターを務めていたギャリーという方がいらっしゃいました。
医者の方でサッカークラブで働いてみたいという方は、こういった道もあります。
カメラマン
クラブ専属のカメラマンで、練習中であったり試合中であったりと選手の活躍の一瞬を切り取ってくれる素敵な存在。
みなさんが見ているサッカークラブのSNSの写真の多くはこの方が撮影したものがほとんどかと思います。
私はカメラの知識は0なので詳しいことは分かりませんが、一瞬を撮影するために、場所や構図を瞬時に判断しなければいけないでしょう。
マーケティング、メディア、広報チーム
ここからは現場ではなく内部のお仕事に。
マーケティングはサッカークラブだけではなく、組織が成長していくためには近年極めて重要なことの1つになりつつあると思います。
SNSの広報活動をはじめとして、メディアとのコミュニケーション、ユニフォームの販売戦略など収益を上げていくうえで、クラブが成長していくうえでも重要かと思います。
財務、経理を行うチーム
当然普通の会社と同じようにお金の計算をしてくれるチームもあります。
私はこのあたりの方々とは別の建物で働いているため、詳しいことは全く分かりませんが、たまに募集していることもあったり。
人事
人を採用する際に契約書を用意してくれたり、福利厚生がどうなっているのかや、働く上で何か困ったことがあった場合に聞けば何かしら返答をいただけるチーム。
人事も当然ですが普通の会社と同じように採用しなければいけないので、こういった役割もあります。
また私のVISAの相談も人事部の方が取りまとめてくださいました。
セキュリティスタッフ
アーセナルだとロンドンコルニーのトレーニングセンターとヘイルエンドのトレーニングセンター、そしてエミレーツスタジアムなどそれぞれにセキュリティスタッフがいらっしゃいます。
24時間365日セキュリティスタッフがいます。大きなクラブですので、やはりそのあたりの警備は万全を期しています。
IT部門
クラブ内のコンピューターの設定、防犯カメラの設定、スタジアムの電光掲示板が正しく映っているのかの確認などを行ってくれる方々。
困ったらすぐに駆け付けてくれます。
コンピューター操作に強い方は、こういった役割もあることを覚えておきましょう!
チケットチーム
どういう役割なのかあまり良く分かっていませんが、シーズンチケットの運営など、チケットに関して様々なことを取りまとめてくれる方々。
シェフ
ロンドンコルニーのトレーニングセンターだと、何人かのシェフがほぼ毎日選手をはじめスタッフに料理をふるまってくれます。
栄養管理などはもちろんですし、料理の腕前も必要です。
料理人の方であれば、募集しているクラブもたまに見かけるので、ぜひチェレンジしてみてほしいです。
クリーナー
毎日クラブハウス内を清掃してくれる方々。
広いトレーニングセンターでも、翌日にはきれいになっています。それに私たちのいるグラウンドチームの事務所は、やはり土や芝生などを持ち込むため、非常に汚れてしまいます。
いつも感謝しています。ありがとうございます。
通訳
アーセナルでは見掛けたことはありませんが、日本にいたときには通訳の方々が外国人選手のサポートをしていました。
言語があれば、サッカークラブでも働けますし、レアな言語であればあるほど日本人で話せる方は少なくなると思いますので、チャンスはあると思います。
近年はヨーロッパの主要国以外のクラブの監督なども多くいるため、チャンスは多くなりそうですね。
企画チーム
ファンやサポーターの方々との交流を行うことを企画したり、クラブが行うイベントを企画するチーム。
新しいファンを獲得するためや社会貢献など様々。
ファンクラブの運営などもこういった方々が取りまとめてくださっています。
またクラブ内でもスタジアムでスタッフのフットボールを行う運営などを行ってくれたりと、楽しい企画を作ってくださいます。
施設管理者
トレーニングセンターもスタジアムも大きな施設になりますので、当然センター長のような方がいらっしゃいます。
どのようにこの職業に就職するのかは分かりませんが、少なくとも建物全体のことを統括し、常にクリーンで安全なものにするため、そしてリフォームなどを行うために日々取り組んでくださっています。
まとめ
おそらくまだまだ他にもお仕事の種類はあるように思いますが、今私が思いつく中ではこれくらいです。
サッカーとは自分の今の仕事がかけ離れている、などという方でも、ひょっとしたら動画編集者などは今後重宝される時代になるかもしれません。
サッカークラブと言えど、普通の企業と内部は大きく変わらないのも事実。多くの会社にある部署はサッカークラブにもあると考えてもいいかと思います。
気になる方は、ぜひご自身でいろいろ探してみてくださいね!
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