スポンサーリンク

日本のスタジアムでグローライトを導入しにくい理由

テクノロジー
この記事は約4分で読めます。
芝生専門求人サイトのご案内

先日は日本の様々なスタジアム、練習場を巡ってきて、非常に良き思い出が出来ました。

なかなか簡単に一般の方々が入ることが出来ない状況でも、芝生のことを見させていただける機会をいただけたことに、感謝したいと思います。

今回お会いした芝生管理者の皆様には、可能な限り私もアーセナルの施設をご案内できるようにしたいです。僕が「お休みの日」に来てくださいね。

では本題に戻り、今回は日本国内のスタジアムでなかなかグローライトが導入されにくい理由について、私の意見などを踏まえて書いていきたいと思います。

 

このブログの作者Ikumiはアーセナルで
グラウンズパーソン(グラウンドキーパー)として働いています。
今までも芝生に関しての記事をたくさん書いてきましたので、
気になる方々はぜひ過去の記事を遡ってみてください。
SNSも発信中。気になる方はぜひフォローを!
Twitter: @Ikumi_grounds

ブログの作者Ikumi

そもそもの存在を知らない

まずスタジアムを建設、設計の段階から、芝生管理者の意見が入りにくいというのは、このブログをいつも読んでくださっている方々はご理解いただけているかと思います。

芝生に関しては、最も重要な部分でありながらも、芝生管理にそこまで詳しくない方々が決めてしまっている部分もあり、どのように管理するべきか、どんな機械が必要なのかが後回しにされがちです。

そのためグローライトの存在は、まだまだ知られていないのも現状です。

なぜ必要なのか分からないから

次にライトの存在を知ったとしても、なぜ必要なのか、ここを理解していただかなければなりません。

ライトを導入している理由は、スタジアムの屋根によって遮られる太陽光を補う形で芝生に当てるため。

結局のところ、芝生は光が無くては健全な成長が出来ないので、こういった形で光を当ててあげなければ、日陰の部分だけが弱くなってしまうからです(より詳しい解説は省略)。

また、ライトにはヒーターの役割も備わっている場合が多く、寒い時期には重宝します。

こういった芝生、植物の基本的知識やライトの存在を知らなければ、まずライトを導入しようとはならないでしょう。

そもそもライトの金額が高い

では、いざ購入しましょう!

・・・それがね。高いんです。

当然ながら最先端の芝生に特化したライトの技術の結晶となっていますので、それなりに高いです。

光の強いLEDがたくさんついていますし、ヒーターの機能が付いているものもあり、そして最近ではモニターが付いたものであったり、はたまたスマートフォンで操作できるものであったり、高額な理由はたくさんあります。

具体的な金額はメーカーさんも公にしていないので書きませんが、ええ、まあ高いっすね笑

おそらく皆さんの想像している金額より高いと思います。それなりのスーパーカーが買えますね。

この部分で、うーん・・・と悩む場合が多いようです。

消費電力

そして消費電力も高い。旧型のナトリウムランプの場合ですと、光源と熱源が一緒になっているため、かなりの消費電力が必要でした。

それでも近年はLED化してきたため、かなりコストを抑えられるように。

また熱源を使用せずライトのみで使用することが出来るようになったため、それだけでもかなり節電になってきてはいます。

電源設備がない

よし、ライトを手に入れたぞ!

・・・問題はもう1つあります。

それはこの手の大きさのグローライトは、家庭用のコンセントでは動きません。

専用の電源プラグが必要で、しっかりとしたケーブルが必要です。

後から電源工事をすることも可能ですが、それなりに費用が掛かるのも事実。それなら建設の段階から電源設備を備えておくのが賢明でしょう。

ちなみにケーブルの太さやプラグの大きさはこんな感じ。

まとめ

このように、グローライトを導入するにしても、様々な障壁があります。

特に存在自体を知らないケースもあり、またいざ導入するとなっても高額なため、躊躇してしまうケースも。

とはいえ、今後屋根付きスタジアムが日本国内で増えてくるにあたって、ライトの導入は必要になってくるのは間違いないでしょう。

稼働率を上げるにしても、芝生が良くなければいけませんので、その点を今後見込める収益と導入コストを照らし合わせて、ぜひ検討してみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました