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ハイブリッドターフの施工方法

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芝生
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かなり前にはなりますが、ハイブリッドターフをピッチに導入する際に、どのように行うのかといったご質問を受けていましたので、今回その内容をブログにしていきたいと思います。

先日、友人からブログの更新率が最近悪いよと言われてしまったので、ちょっと反省しています。

 

このブログの作者Ikumiはアーセナルで
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今までも芝生に関しての記事をたくさん書いてきましたので、
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ブログの作者Ikumiより

ハイブリッドターフの種類

ハイブリッド芝(ハイブリッドターフ)ってどんなもの?
近年日本でも導入されたハイブリッドターフっていったいどんなもの? その疑問をここでは解決!!

種類やメリットデメリットに関しては、以前のブログで書かせていただいていますので、気になる方はそちらをご覧になってください。

人工芝繊維を使ったハイブリッドターフと呼ばれるものに関しては2種類あり、打ち込むタイプとカーペットタイプの2種類があります。

今回は、これらについて書いていきます。

打ち込み式

地面に打ち込むタイプのハイブリッドターフは、アーセナルトレーニングセンターをはじめ、数多くのヨーロッパ内のトレーニングセンターやスタジアムで採用されています。

打ち込み式の場合、人工芝繊維を20cm以上下に打ち込むため、簡単に出てこないというメリットがあります。

また、根がその繊維に沿って伸びていくため、比較的下に伸びやすいのもメリットかと。

ただし、施工にかなりの時間が必要なのが最大のデメリットと言えます。

こちらの動画に出てくる四角い箱型のキャタピラが付いた機械が、実際に人工芝繊維を打ち込む機会ですが、観て分かるように、このスピードで動くため、まあ遅いこと遅いこと。

遅い理由は、人工芝繊維を深く打ち込んでからそれを切り取るという作業が必要なため、ミシンのように素早く次に動くことが出来ないから。

そしてその繊維と繊維の間隔も非常に狭いため、遠くから見ていると「本当に動いてるか?」と心配になるレベルの遅さ。

これを芝生のピッチ全面に施工しようと思うと、かなりの時間を必要とするため、アーセナルトレーニングセンターの場合には3台ほど稼働させて行っていました。

それでもだいたい2週間くらいの時間がかかっているので、ハイブリッドターフの打ち込み式を施工し直すというのは、相当な時間が必要ということは覚えておいていただきたいです。

カーペットタイプ

カーペットタイプは打ち込む方法とは異なり、人工芝を先に敷いて、その上に砂を散布して、種を播種してピッチを仕上げていく方法です。

こちら以前、イタリアを個人的に訪問した際に、イタリアの芝生会社を訪れたときに見せていただいた人工芝のカーペットです。

メリットは、この丸まった人工芝繊維カーペットを、ハイブリッドターフを導入したいピッチに敷いたらOKと、打ち込み式よりもかなり素早くできるところ。もちろんこの丸まったカーペットを綺麗に丁寧に敷かなければならないので、技術は必要ではありますが。

そしてもう1つ大きなメリットは、別の場所でカーペット状ハイブリットターフを敷いて、その上から砂と種を播種し、芝生として完成させることが可能なところ。

別の場所で作り上げた芝生を、巻き取ってスタジアムに持っていくことで、すぐにハイブリッドターフが導入された芝生をスタジアムや練習場のピッチに施工することが可能。

写真のように芝生がしっかり人工芝に絡まっているため、簡単に崩れることなく運びやすいというのもメリットの1つ。

こちらのイタリアの会社は、デンマークやスペインなどに輸出して、芝生の販売を行っているとのこと。内陸はともかく、海を渡るのには驚きました。

デメリットとしては、深く打ち込んでいないため、強度という面においては打ち込み式よりも少し劣ってしまう所。

まとめ

どちらがいいのか、メリットデメリットそれぞれあります。ただ、どちらも芝生のピッチとして利用するためには、長い時間を必要とするということはご理解いただきたく思います。

人工芝繊維を打ち込む場合だと、打ち込みそのものに時間がかかりますし、その工程が終わってから種を蒔いて芝生を成長させています。

カーペットタイプであっても敷き終わってから芝生を成長させます。

他にも疑問点がありましたら、ご連絡ください。時間はかかるかもしれませんが、ブログにしていきます。

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