今回は少しだけ芝生から視点を変更して、ハイブリッドターフについて書いていきたいと思います。
近年、少しずつ日本の皆様も耳にすることが増えてきたと思われるハイブリッドターフ。
ハイブリッドターフに関しては以前、基本的なことをブログに書かせていただきましたので、気になる方はそちらをご覧ください。
では、そのハイブリッドターフをピンポイントで補強したい場合はどうするのか。今回はそんなお話をお届けします。
このブログの作者Ikumiはアーセナルで
ブログの作者Ikumiより
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今までも芝生に関しての記事をたくさん書いてきましたので、
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そもそもハイブリッドターフの施工方法って?
今回お伝えしますのは、ステッチタイプのハイブリッドターフでのお話です。
この動画にあるように、大きな機械を使って、人工芝繊維を地面に打ち込んでいきます。
範囲はだいたい2cm幅です。写真で見るとこんな感じ。この緑に見えるものは、全て人工芝繊維で、天然芝は1つもありません。
この状態で、毎年人工芝繊維を残しながら、天然芝だけを剥ぎ取って、次のシーズンには新しい天然芝のピッチを作るというわけです。
ピンポイントの補強は必要なのか?
例えハイブリッドターフ、人工芝繊維とはいえ長年使用していますと、部分部分では繊維が無くなってしまっている場合もあり、強度が落ちてしまいます。
そうなりますと、当然芝生のダメージも増えやすくなります。
その場合はピンポイントで補強を行いますが、どのように行うと思いますか?
大きな機械を使う?広範囲であれば再び持ってきてもいいでしょうが、お金もかかりますから、そういうわけにはいきませんし、そもそもそこまで大事(おおごと)というわけではありません。
どうやって補強するの?
ではどうするのか。こうやって頑張ります。
手で頑張ります。やり方は人工芝繊維を深く差し込むことが出来るペグと、ハサミ、そして2cm感覚で穴が開いているもの、そしてハイブリッドターフを用意するだけです。
それをこんな感じで人工芝を差し込んでいき・・・
はい。完成です。簡単ですね。
この量を行うのに、だいたい2時間くらいかかります。機械施工の偉大さが分かりますね。ちなみに先日、大雨の中、3時間くらいこれをやっていました。
小さな機械があるなら、ぜひいただきたいものです。
意外とスタートすると時間があっという間に感じてしまいます。というのも、この作業中は他に何もないので、基本的に私は福山雅治さんの曲を聴く、もしくは日本のポッドキャストやラジオを聴くなど音声コンテンツに集中できるからです。
まとめ
今回はハイブリッドターフのピンポイントでの補強方法をご紹介しました。
手作業で難しいことは無いので誰にでもできます。何か没頭できる音声コンテンツを探しておきましょう。
皆さんのお庭でも、もし「ここだけいつも芝生が無くなるな・・・」という場所があれば、ぜひハイブリッドターフを入手して、この方法で補強してみてください。
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