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ワトフォードvsアーセナル 日本とイギリスのピッチの違いを分析

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2023年3月24日にワトフォードトレーニングセンターで行われたワトフォードグラウンズパーソンvsアーセナルグラウンズパーソンの試合は、壮絶な打ち合いの末6-5でワトフォードの勝利に終わった。

この試合のマッチレポートはこちらから。

ワトフォードvsアーセナル マッチレポート(グラウンズパーソンの試合)
ワトフォードトレーニングセンターで行われたワトフォードグラウンズパーソンとアーセナルグラウンズパーソンの一戦は、壮絶な打ち合いの末6-5でワトフォードの勝利に終わった。この試合のマッチレポートをお届け!

今回のブログでは、この試合で私が感じたイングランドと日本のピッチコンディションの違いやイギリス人のプレースタイルとフットボールへの情熱についてなどを書いていきたいと思います。

 

このブログの作者Ikumiはアーセナルで
グラウンズパーソン(グラウンドキーパー)として働いています。
今までも芝生に関しての記事をたくさん書いてきましたので、
気になる方々はぜひ過去の記事を遡ってみてください。
SNSも発信中。気になる方はぜひフォローを!
Twitter: @Ikumi_grounds

ブログの作者Ikumiより

イングランドのピッチでプレーしてみた感想

まず、この試合は私にとって初めてのイングランドでプレーした試合になりました。そのため前半はピッチのコンデションやスリップするボール、また2022年の夏以来となるサッカーになるため、そもそも動けるかどうかの不安とも戦いながらプレーを始めました。

ちなみにこの試合で私が使用したスパイクは、今は廃番になってしまった日本から唯一持ってきていたプレデター19.1HG/AGです。このスパイクが私に最もフィットしていると感じたので、昨年イギリスに来る際に1足だけ持ってきました。

試合後にスパイクをきれいにした時の写真

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私がこのスパイクを昔購入したのは、岐阜に本店を構えるユニオンスポーツというお店で、私が日本にいた時に学生時代からよくサッカーの道具を買いに行っていました!

スパイクも何足購入したか覚えていませんし、私が日本にいた時に作ったチームのユニフォームもここで購入しましたので、ぜひ一度ホームページを、そして岐阜に行く用事があれば足を運んでみてくださいね!

日本にいた時に購入したコレクション

少し話がスパイクにそれてしまいましたが、このスパイクを履いてプレーしてみましたが、私は1度もスリップすることなく試合を終えることができました。

何が言いたいかというと、天然芝用のFGやぬかるんだピッチコンディションで使用するSGを使わなくてもスリップしなかったということです。すなわち、HGスパイクという日本の環境に適したスパイクは、非常に優秀で、どんなピッチコンディションでも使うことができるということを私は実感できました。

むしろ、イギリス人たちの方がツルツルとたくさん滑っていたので、おもしろかったです笑

芝生の違い

さて、ここからは少しグラウンズパーソンらしいことに言及しようかと思います。実際にプレーしてみて芝生の違いを感じたかどうか。

芝生の違いについては以前、芝生についてやプレミアリーグの芝生に関してのことを書かせていただいた記事がありますので、そちらを参考に観てみてください。

イングランドプレミアリーグの芝生は人工芝?天然芝?長さは?品種は?疑問を解決!
昨今、プレミアリーグの注目度は日本人選手たち冨安選手や三苫選手の活躍などで高く、日本でも多くの方が観るように。今回はそんなプレミアリーグの芝生についてフォーカスしました。アーセナルでグラウンズパーソンとして働いている身として多くの方々に芝生について知っていただけますと幸いです。
コラム:なぜ芝刈りを行うのか。芝生が及ぼすサッカーへの影響
芝生とサッカーの戦術について書かせていただきました。ただ緑なだけでなく、実はサッカーの戦術にもかかわってくる大事なファクターであることを皆さんに知っていただきたいです。
芝生の疑問を解決!日本のピッチと海外ピッチのって何が違う?芝生の模様ってどうやってできる?
日本とヨーロッパ(主にプレミアリーグ)のスタジアムや練習場の芝生管理についてまとめました。 これを見て芝生に理解を深めていただけると幸いです。

結論から申し上げますと、私は大きな違いを感じませんでしたが、少し意識しないとすぐに滑ってしまいそうな感じはしました。

これは雨の影響なのか、それともベースとなる夏芝がない状態、オーバーシードされた環境ではない環境によるスパイクへの微妙な引っ掛かりの違いからくるものなのか。この試合だけでは分かりませんでした。

ただ、無論私はプロではないので、散水した綺麗な芝生でのピッチ、濡れた整備されたピッチでの試合経験はほとんどなかったので、かなりボールが滑るもんなんですねと思ったのと同時に、プロの選手たちはこんなボールがスリップする、そしてトラップですら滑りかねない環境であんなにすごいプレーをしていると思うと頭が上がりませんね。

今回使用したピッチは、おそらくハイブリッドターフが入っていないと思います。次回プレーするアーセナルトレーニングセンターでは、おそらくハイブリッドターフのあるピッチを使用することになると思いますので、次回はそのイングランドのハイブリッドターフでプレーしてみた感想も書いてみたいと思います!

ハイブリッドターフに関しては、以前こちらのブログで書きましたので、気になる方は読んでみてくださいね!

ハイブリッド芝(ハイブリッドターフ)ってどんなもの?
近年日本でも導入されたハイブリッドターフっていったいどんなもの? その疑問をここでは解決!!

疲労感

これはプロの環境でプレーした経験が皆無な私が感じたことなのであまり参考にはなりませんが、この試合では結局75分間最後まで上下動ができました。おそらく日本ではこのような動きができなかったように思います。

何が違うのか、言葉にするのは難しいですが、試合後に来た疲労感からは、日本にいた際には腰に結構影響があったのに対して、今回の試合後には腰にはほとんどなく、ふくらはぎにかなりの疲労感がありました。

これはピッチのクッション性の違いからくるものかもしれません。日本の人工芝でプレーした時には足よりも腰に疲労が来た印象が明確に残っているので、その違いが試合後の疲労や90分間走り続ける体力に影響しているのかもしれません。

と考えると、ピッチのクッション性というものの大切さを改めて感じましたし、それが選手に対してかなりの影響を与えているということを再認識できました。

やはり自分の管理する環境にあるグラウンド(今回はお隣のワトフォードさんの練習場ですが。。。)でサッカーをするというのは、現状のピッチコンディションを知ることができるのと同時に、新たな気が付きを発見できるので、もし私が日本に戻ってどこかのピッチを管理することになったら、定期的にプレーしてみたいですね!

また、日本のグラウンズパーソンの方々でこのブログを観ている方も、ぜひ自分の管理しているピッチでサッカーをやってみてほしいです。間違いなく課題点や今後に生かすための勉強になることが発見できるはずです!

次は何度も書いています通り、アーセナルトレーニングセンターで試合が行われるそうなので、ハイブリッドターフでの試合後、どのような影響が身体にくるのか、などについても言及していきたいですね!

イギリス人たちのプレースタイル

今回、何度も言うようにイギリスでサッカーをプレーするのは初めてでしたが、要するにイギリス人たちに囲まれてのプレーというのも初めてで、どのようなプレースタイルなのか気になっていました。

一番日本と違うかもしれないと感じたのは、全員が全員、躊躇なくスライディングに行くことかと思います。球際、対人、裏に転がったボールをクリアするためなど、様々な条件でほとんどスライディングをしていました。

私はこの試合で何度も吹き飛ばされて、被ファール数は1試合で最多の4回を記録しました笑。もちろんフィジカル、身体的な強さの違いは間違いなくあると思いますが。

このスライディングに関しては、小さい頃から芝生の上でサッカーをしているという環境は、かなりメンタルの面で影響しているような気がします。それは日本ではやはり小さい頃は砂のグラウンドや人工芝などでプレーする機会が多く、それが擦り傷などになるなど、私も小さい時はそうでしたが、ケガをしてまでプレーしたくないマインドは必ずあると思います。

私もこの試合でスライディングをしてみましたが、綺麗に滑ることができ、全くケガをすることなくむしろ気持ちがいいくらい滑ることができたので楽しいくらいでした!ただ、最初はスライディングをするのを少しためらってしまいました。

また、良くも悪くもこの雨が多い環境というのは、このように滑りやすくなるので、擦り傷といったものを恐れることなくスライディングができる1つの要因かもしれませんね。イギリスの雨が一瞬好きになりました笑

とにかく、この芝生でのプレー経験の有無というのは、深層心理に大きな影響があるような気がします。日本で芝生のグラウンドを増やすことが、日本のサッカーを支えるというのは、間違いではないかもしれませんね!

とはいえ、反対に強豪国があるアルゼンチンやブラジルなどの南米はどのような環境なのでしょうか?ますます気になりますね。今度ブラジルのグラウンズパーソンたちに、少年時代はどのような環境だったのか伺ってみますね!

まとめ

今回はワトフォードトレーニングセンターで行われた試合についての個人的な感想について書きました。

まず改めて、このようなプレミアリーグ経験のある練習場でサッカーがプレーできたことに対して、非常に光栄に思っているのと同時に、貴重な経験ができたことを誇りに思います。そしてその場所を提供してくれたワトフォードグラウンズパーソンたちやアーセナルグラウンズパーソンたちに、改めて感謝したいです。

次回は、アーセナルトレーニングセンターで1か月後に試合があります。ここでは上記でもお話したように、ハイブリッドターフのあるピッチでの試合になると思いますので、また違った感覚があると思います。

そういったことも、グラウンズパーソン目線で書いていきます!

今後ともよろしくお願いいたします!!

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