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アーセナルのスポンサー企業Sobha Realty(ショーバレアリティ)とは何者か?

アーセナル
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今回は、私の職場であるアーセナルトレーニングセンター、よく呼ばれている名前としては「ロンドン・コルニー」。

そのネーミングライツを取得したスポンサー企業さんの、「Sobha Realty(ソバ・レアルティ、発音としてはショーバ・レアリティっていう感じに聞こえますね)」について書いていこうかなと思います。

アーセナルトレーニングセンターの名前がクラブ史上初めてSobha Realty Training Centreに変わったニュースは、長年のサポーターにとっては少々驚いた出来事だったかもしれません。

とはいえ、このSobhaさん、何者?と思った人も多いでしょう。

男女トップチームのトレーニングウェアの袖スポンサーにもなっていますし、私の日常生活の家みたいな練習場に大きく関わる企業なので、一体どんな会社なのか少し掘り下げて調べてみましたので、最後までお付き合いください。

このブログの作者Ikumiはアーセナルで
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ブログの作者Ikumi

ドバイを代表する不動産デベロッパー

いきなりどんな企業なのかを伝えますと、Sobha Realtyさんは、ドバイの不動産企業です。

中東の企業と聞くと、オイルマネーや国家資本をイメージするかもしれませんが、Sobha Realtyの歴史は潤沢な資金から創業した企業さんではなかったようです。

創業者は1976年、ポケットにわずか7ドルだけを入れてインドからオマーンへ渡り、小さな内装会社を立ち上げたところからスタート。

そこから2003年にドバイへと進出し、妥協のない職人技で王室向けの宮殿建設などで信頼を勝ち取り、現在はドバイを拠点に年間約300億AED(約1兆2,000億円相当)もの販売額を誇る超高級デベロッパーへと成長しています。

Sobhaさんは、独自のビジネスモデルがあり、設計から建設、さらにはコンクリートやガラス、家具などの資材製造まで、外部業者に委託せずすべて自社で一貫して行っているそうです(内装業が良く分からない私には、そのすごさが伝わらないのが少々残念。やっぱり様々な人たちと話しに行くべきですね)。

ただ、すべてを自分たちでコントロールして究極の品質を追求する姿勢は、私たちグラウンズチームが土壌や芝生の長さにまでこだわるのと同じような熱量を感じます。

なぜアーセナルと契約を結んだのか?

そんなドバイの不動産企業が、なぜ遠く離れたロンドンのアーセナルに巨額の投資をしたのか?

推定で年間1,000万〜1,500万ポンド(約19億〜28億円)に上るといわれている巨額投資。

ブランドの認知度向上

最大の目的は、自らを「世界的に認知される真のグローバル・ラグジュアリーブランド」へと引き上げることだと思います。

アーセナルFCは、世界中の200カ国以上で放送され、数十億人の視聴者を誇るプレミアリーグのトップクラブであり、そのSNSのエンゲージメントと国際的なファンベースは凄まじい規模を誇っています。

Sobha Realtyさんは、ドバイの高級不動産をイギリス、アメリカ、そして世界中の富裕層に向けて販売したいと考えていて、実際に過去には私の家にもポスティングチラシが来たこともあったような気がします。

近年、イギリスの消費者や投資家からのドバイ不動産に対する関心は急激に高まっていたのは事実(戦争によって若干低下気味)で、アーセナルとの提携は、イギリス国内およびヨーロッパのターゲット層に対して、Sobha Realtyさんのブランド認知度を一気に高めるものと言えます。

CEOも、「イギリスの消費者からのドバイ不動産への関心の高まりを見ており、アーセナルとのパートナーシップにより、イギリスおよび周辺市場でのブランド強化を期待している」と話していました。

アーセナルとSobhaさんのこだわり

両者を結びつけたもう一つの重要な要素は、企業文化とフィロソフィーの深い親和性であると考える方もいました。

Sobha Realtyさんの不動産開発における中核的なスローガンは「The Art of Detail(細部の芸術)」。これは、オマーンの宮殿建築で培ったミリ単位の職人技と完璧主義へのこだわりを表現したものである。

一方のアーセナルサイドも、ミケルの下で、戦術の落とし込み、選手の食事、リカバリー、そして練習場の環境整備に至るまで、「細部へのこだわり」を徹底することで知られていますね。

ミケルのこだわりっていうのは、ネット上には書かれていない部分が多いので私も今回は書けませんが、うむ、まあ「こだわり」って感じですね。聞きたい方は直接私の話を聞ける機会を手に入れてほしいなと思います。

アーセナルとSobha Realtyさんは、この細部へのこだわりで深く共鳴していると思います。

これを象徴するのが、Arsenal FCのYoutube上で両者が共同制作したドキュメンタリー動画シリーズ『The Art of Detail』。

私も以前、Sobha Realityトレーニングセンターの芝生を管理する私のボスが出ているとポストしたあのシリーズです。

アーセナルの練習場での緻密な準備やリカバリーの裏側に密着し、それをSobha Realtyさんの職人技と重ね合わせることで、単なるロゴの露出を超えた、ブランドストーリーの深い統合を図っています。

Sobha Realityさんがアーセナルトレーニングセンターを魔改造?

このパートナーシップが単なる名義貸しや看板の掲載だけではなく、Sobha Realtyさんの本業である不動産開発のノウハウをアーセナルのインフラ強化に直接提供している点は注目していただきたいところ。

プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)が厳格化する中、商業収入の拡大は死活問題である。

アーセナルの2022-23シーズンの商業収入は1億9,500万ユーロであり、マンチェスター・シティ(3億9,900万ユーロ)やマンチェスター・ユナイテッド(3億5,500万ユーロ)に大きく水をあけられていた。

Sobha Realtyさんからの資金注入は、いわば他所さんに後れを取らないためとも言えます。

それと同時に、Sobha Realtyさんはその強みである、外部業者に委託せずすべて自社で一貫した内装業と不動産開発に関する専門知識を活用し、アーセナルのトレーニング施設の開発機会を物理的にサポートしています。

実際に契約後、共同でレストラン施設や更衣室の改修、女子トップチーム専用の新棟の建設、メディアセンターの改装、そして新しいサウナ・スチーム施設の追加など、ロンドン・コルニー、アーセナルトレーニングセンターの再開発を推し進めています。

私がアーセナルに加入してから、練習場内も大きく変化したなと思います。レストランの内装は現代的なものになり、建物外観もSobha Realityさんカラーになってきたなと。まだまだ魔改造は続く??

今後のロンドン進出の展望

実は彼らは、すでにロンドンの超一等地であるメイフェア地区のパーク・レーンに、巨大なショールームであるSobha Global Studioを構えています。

将来的にはロンドン証券取引所に上場し、イギリスの不動産市場に直接参入して開発を行うという明確なビジョンを持っています。

「ロンドンへの進出は、イギリスの不動産市場に参入し、ロンドン証券取引所に上場するという当社の長期的な計画を実現するものである」とCEOも明確に述べていました。

ロンドン中心部での高級住宅開発プロジェクトを手掛け、その後はより手頃な価格の新築住宅部門にも進出するというビジョンを描いているとされ、アーセナルのスポンサーシップは、将来イギリスで直接的に不動産開発を行う際の「ブランドの信用力と圧倒的な知名度」を確立するための戦略的な先行投資と言えるでしょう。

なぜSobha Realityの綴りがShobaじゃなくてSobhaなの?

日本語で書くと「ショーバレアリティ」になる発音ですが、なぜSobha Realityの綴りがShobaじゃなくてSobhaなの?と思った方も多いでしょう。

私も最初にこの企業がアーセナルトレーニングセンターの名前になると聞いた時、読み方に困惑したのを覚えています。なので調べました。

「Sobha」という綴りになっているのには、主に2つの理由があるとのこと。

1つは、この企業名は創業者のP.N.C. メノン氏の妻である「Sobha(ソバ/ショーバ)さん」の名前に由来しているため。

2つ目に、インド南部特有の言語的・文化的なローマ字表記の習慣が関係しているようです。

創業者のメノン氏はインド南部のケララ州出身で、母語はマラヤーラム語。

マラヤーラム語やタミル語などの南インドの言語をローマ字(英語)で表記する際、実際の発音が「Sh(シャ行)」であっても、綴りとしては「S」単体を用いることが一般的によくあるようで、「Shiva(シヴァ)」を「Siva」と綴る感じみたいです。

そのため、実際の発音は「Shobha」に近く、アラビア語などでもそのように発音・表記されることが多いですが、南インドの一般的なローマ字表記のバリエーションである「Sobha」という綴りが彼女の名前として使われており、それがそのままグローバルな企業名として定着しています。

だとしたら、Sobhaのhはなに?なぜbhaで「バ」の読み方になるのか?

「bha」に「h」が入っている理由は、インドの言語における「有気音(息を強く吐き出しながら出す音)」を表しているためでだそう。

インドの言語には、アルファベットで表した際に通常の「b」となる音と、息を伴う「bh」となる2つの異なる「b」の音があるみたいです。

「Sobha」という名前は、この息を伴う「bh」の音で構成されています。そのため、アルファベットで表記する際には、通常の「b」の文字と明確に区別するために必ず「h」を付けて「bha」と綴る必要があるようで、もし「Soba」にしてしまうと、元の言語では全く別の文字と発音になってしまうため「ba」ではダメみたいです。

日本語にはこの「b」と「bh」を区別する発音がないため、日本人にはどちらも同じ「バ」に聞こえてしまいますが、現地の人にとっては明確に違う音であるため、「h」が非常に重要な役割を果たしているようです。

なんか言語の面白さを垣間見た気がします。実際に現地の方々の発音を聞いてみたくなりました。bとbhaの違いが知りたいですね。

まとめ

私たち現場のスタッフにとっても、スポンサーの力で世界最高峰の環境が整っていくのは本当にありがたいことですし、これからの施設の進化がとても楽しみです。

毎年どこかがちょこちょこ変わったり、内装の壁の色を塗りなおしたり、細かい部分のこだわりは確かに感じます。

まだまだ練習場におけるビッグプロジェクトもあるみたいなので、楽しみですね。

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